湊人に振られて大泣きしていたあの日。
私はとぼとぼと実家に帰った。
せっかくこの2人に紹介してもらったのに、
私はそれをくだらない理由でいとも簡単に潰してしまった。
それでも両親は優しく迎えてくれる。
本当にいい親だと思う。この人たちの間に生まれてきて良かった。
次の日
両親が慰めてくれたおかげか、次の日もためらいなく、
学校に来ることが出来た。
楓花は事情を知らないようだ。
全てを話すと、楓花は少し涙目になりつつも、
そっかそっかとなにも言わずに理解してくれた。
誰だろう?そう思いつつも、行くと隣のクラスの男子がいた。
他の男子と話す時に抵抗が無くなったのも湊人のおかげかもしれない。
その男子はなかなかのイケメンで、最近女子がカッコイイと騒がれてる人だった。
いきなりのことで、頭がシャットダウンする。
どういうことだ?なぜこのイケメンが私を…?
はい、と言ったものの、どうしようか…?
話が終わって、楓花の元に帰るといつもの楓花に戻っていた。
彼氏がいなくなって、また作るなんて、最低すぎる?
私はうーんと悩んでいた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!