ちゃぷんっと水の音が反響する中。
私は大変緊張していた。
久しぶりに一緒に入るし、
まだ湊人が夜中に何をやっていたかも分からない。
10分後
気まずい気まずい気まずい…どうしたらいい!?
何を話せば…
くるっと私に背を向けてくれた。
湊人の背中にあったのは、カエデの葉が舞う中、
龍が天へと昇る姿。
湊人は私の方を向いて、泣いてしまった私を
抱きしめてくれる。
これだけで、とても安心できるのは、なんでだろう?
何故だろう、押してはいけないスイッチを押した気がする。
ふわふわした、白い泡。
それを手につけて、私の体に触れる。
くすぐったくて、変な声出しちゃった…
そして、湊人の手は私の胸の突起に触れた。
コリコリと指先で擦られる。
つい、変な声が出てしまう。
すると、湊人は耳元でささやく。
湊人はいじるのをやめない。
やばい…変な気分になる。
私は湊人に体を預けた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!