第14話

昔話
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2018/03/19 22:28
そらちぃ
あなた、大丈夫?顔色あんまり良くないよ
あなた

え、そう?全然元気だけど?笑

そらちぃ
笑いたく無いなら、無理に笑わなくていいのに、、
あなた

笑いたくて笑ってるし

そらちぃ
嘘ばっかり
あなた

嘘なんて…

そらちぃ
昔からだよね、
あなた

え、?

そらちぃ
昔、俺らが高校の時、あなた、
あなた

言わなくていい!!!

そらちぃ
あ、ごめ、
あなた

あ、えっと、ごめん、

そらちぃ
いや、思い出したくもないよね、、。
あなた

真実は弱さだと思ってるから。私の前で昔の話はして欲しくない。

あの頃も私はイジメられてた。
イケイケの群れの女子たちが隣のおにぃ達が通ってた高校の男子にマジ惚れしてて、その中にそらの名前が実は入ってて、、。
関わらないようにしてたんだけど、帰りとか4人と一緒に帰ることが多くてそれを目にしてた女子は気に食わなくて、調子のんなよ!ってさバケツの水ばしゃー!とか画びょうが机の中に敷き詰められたりやってる事が昭和すぎて笑えてきた。でも、誰にも言えなくて辛いって言う感情もあった。

そして、とある日、体育館裏倉庫に呼び出されて行ってみると1人の男子がいた。

俺が助けるから!!!なんて言うか、、その、。

いわゆる告白?と言うものをされた。
昔から感情があまりない性格だったため恋とかしたことがなかったから一から教えてもらうのにいいかなと思って軽いノリでつい言ってしまった。

別に好きとか無いけど恋を教えて貰えたら幸いです。

堅苦しい内容だが、私にはこれが精一杯だった。
こんなこと言わなきゃ良かった。
今になって後悔が増して沸騰して、それの繰り返し。

あの男子と女子達はグルだった。
ハメられた。

笑い声が全て私に向いてくる。
四方八方からくる行動言動。
普通に怖え。
ちょろすぎ
調子乗って高校のイケメンに近寄るからだよ
自分の立場考えて行動しましょうねー
あっひゃひゃ
そらちぃ
なーにやってんの?
なぜか、そこにそらが来た。
あなた

そ、そら、

え、うそ!?
なんでこの校舎にいるんですか!?
やっば!超カッコよ!、
彼女とかいるんですか???



さっきまでの声とは似ても似つかない声でそらに質問していた。
そらちぃ
その前に俺の質問に答えて欲しいんだけどなぁ
はい!わかりました!
どんな質問でも!!






目をキラキラさせながら女子達はそらの事を見ていた。
そらちぃ
なんで、あなたの事囲んで笑ってたりしてたの?
そらの声のトーンが一気に低くなっていた。
え、?
えっと、、
ただ遊んでただけですよ、~
そらちぃ
ふーん、そうなんだ、これが遊びなんだ
そう言いながらスマホを向けてきた。


は?これって、
ちょ、。
どうして、、

そらちぃ
あなたの事迎えに行ったらこっち側来てたから追ってたらこんなもん撮れちゃってさ
一気に冷たく鋭い視線が私に向いた。


そんなの、誤解ですよー
何でそんなにあなたにこだわるんですか?
そらちぃ
それは、あなたは、俺にとって大切な人だから。
え?
それは、その、友達の中で的なですよね、、?
まさか、、え、?
そらちぃ
俺の彼女に手出すな。行くぞあなた。
は?
うそ、、でしょ、
見る目なっ、。
最悪。


ブツブツと後ろから聞こえてくる声。
あなた

手、もう離していいよ

2人で歩道を歩いている時に言った。
そらちぃ
あ、あー、ごめん。

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