第34話

最後の告白(リクヲ)
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2018/10/03 11:46
リクヲ
あなた
あなた

おお!りっくん!

リクヲ
あのさぁ、
リビングでくつろいでいた、私の前で改まっているりっくんはモジモジしながらも話を続けようとしてくれていた。
あなた

ん?

リクヲ
単刀直入に言うけど、そらと付き合ってる?
少し大きな声で顔を伏せながら話し出した。
呼吸も荒く、どうしたら良いかわからなかった。
あなた

いや、付き合ってないよ

この言葉を言った瞬間に、りっくんの顔は明るくなり嬉しそうに目を合わせてきた。
リクヲ
そうだよね!良かった、、、
あなた

良かった、、、?

リクヲ
あ、いや、こっちの話
あなた

ふーん、

何かを隠しているりっくんは私に満面の笑みを浮かべて手を振り、出かけてくると言い出した。
あなた

まだ、話は終わってなくない?

腕を掴み、玄関へ向かおうとするりっくんをリビングへと連れ戻した。
リクヲ
…え?
あなた

りっくんなんか隠してる顔してる

リクヲ
いや、え、?
あなた

何が言いたいの?何にもしないから言って?隠して欲しくない

リクヲ
あなた、あんまり、こうやってさ引き止めたりとか色んな人にしちゃダメだよ…
あなた

リクヲ
勘違いしちゃうよ?みんな
あなた

…?

リクヲ
だから、腕掴まれたりさするとねドキってするんだよ?
あなた

え…?

リクヲ
あなたが好きじゃなくても俺はあなたの事大好きだから、勘違いしちゃうんだよ…?
あなた

りっくん…?

リクヲ
俺は、小さい頃からあなたの相手をするのが本当に楽しかった、そして、いつからか可愛いって思い始めて、好きなんだなぁって気づいた
少し沈黙が広がり互いに何も言えず固まっていた。
リクヲ
別に、付き合ってとは思ってない。けど、これだけはわかってて欲しいんだよね、好きだって事は。
訴えてきたりっくんの目はいつもより男っぽくて雰囲気が違っていた。
あなた

りっくん、ありがとう、

リクヲ
その続きは言わないで、わかってるから、わかっててもあなたの口から聞くと立ち直れなくなりそうどから…
あなた

うん、、、りっくん、これからもよろしくお願いします

礼をしてから笑顔でチラリとりっくんの顔を覗き込んだ。
リクヲ
あ、こちらこそ、
お互いに気まずくなるのは嫌だからか、話が終わった後も笑顔で話せた。

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