第22話

衝撃的事実。
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2018/07/25 08:12
あなた

やっぱり、私リビングで寝る。なんか、みんなの部屋回るの疲れた。

ツリメ
そ、あなたがいいならいいよ
そらちぃ
ふぅん。
エイジ
気変わりしたらいつでもおいで
あなた

えいちゃん、その笑みやめて

少し和やかになっていた会話だったのに、、、そう、あの一言さえなければ、
リクヲ
ねー、あの日なんであなた逃げたの?
あなた

んー、っと。、

そらちぃ
俺の事が好きすぎてだよ笑
リクヲ
え、うそマジか
あなた

いや、

完全に否定できない自分が悔しかった。

わたしはまだそらの事が、、、なんてね、考えない、考えない。
エイジ
でもさ、一番に追っかけて行ったそらはどこに行ってたわけ?
リクヲ
まさか、
そらちぃ
あなたの所
ツリメ
は?
リクヲ
あなた、、?
あなた

は?何言ってんのさ、笑
わたし1人だったし

そらちぃ
え、?
エイジ
もー、わかりにくい冗談はやめろよー
リクヲ
そーだよー焦った
ツリメ
そのときの、おにぃは何かを察したように真剣な顔をしていた。
そして、私はその場から離れ、コンビニへ行くと言い訳をし、外へ出た。

近くの公園でなにも考えずに足をつけたままひたすらブランコを揺らした。何故だか、口角が下がり気分まで乗っていなかった。
ツリメ
あなた、
後ろから聞こえた優しい声に私は反射的に笑顔になっていた。
あなた

あ、おにぃ

ツリメ
そらとなんかあっただろ
あなた

いや、、何にもないよ

顔を晒した先には、何かがひゅっと引っ込んでいった。
あなた

ねぇ、おにぃ、あそこに、、、

ツリメ
ん?どした
昔から怖いのが苦手な私は何かを見るたび、お化けと思い込んでしまい、過去にも色々な事が……まぁさておき、
あなた

暗くなってきたね

ツリメ
帰ろっか?
あなた

んー、いいよ、おにぃは帰って、もう少し私はいる。

ツリメ
あなたは?帰んないの?
あなた

うん、もう少しいる

ツリメ
じゃあ、俺もいる。
あなた

暗いし、帰りなよ

ツリメ
いや、それ、こっちのセリフな
あなた

そう?笑笑

こうして笑い合いながら時間が過ぎていった。
でも、あのときに見たのはなんだったのだろう。。
ツリメ
もう、日登っちゃうよ、帰ろっか
あなた

まだ、日は登らないよ笑笑

ツリメ
いや、登るの!笑
あなた

本当に、おにぃはいいよね、

ツリメ
なにそれ、
あなた

いや、いつも、なんかおにぃを見るだけでホッとするというか、なんか、笑顔になれる

ツリメ
あなた、やっぱりさ俺大好きだわ
あなた

ありがとう、もちろん、私もおにぃのこと大好きだよ

ツリメ
そっか、、、俺らが血繋がってないとしても?
急に真剣な顔になったおにぃは嘘をついているようには見えなかった。
ツリメ
小さい頃にあなたは我が家に来たんだよ、、、
あなた

は?なに、なに、ドッキリ!?心臓に悪いからやめてよー

ツリメ
……
あなた

え、、?ちょっと、え?信じられない。

ツリメ
ごめんな
一瞬にして体の力が全て抜けた。立ち上がっていた私の体は砂まみれになりながら地べたに座りこんだ。頭がついていかず、。。、

でも、ふと思うとこの間のおにぃの行動はそういう事だったのか、と話は繋がった。
あなた

帰ろっか

本当の兄妹じゃない私たちが深い夜中の空の中へ飲み込まれていった。

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