第31話

おはよ
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2018/09/18 12:20
そらちぃ
あなた。
この声を毎日近くで感じられる、この一瞬が愛おしい。
あの日、そのまま私はそらと一夜を過ごした。
抱き合いながらキスを交わし、幸せを感じ合った。
朝、起きて1番にそらの顔を見れる事が今は凄く嬉しくてウキウキしている。
そして、学校でも今まで以上に元気に過ごしている。
エイジ
おはよ
あなた

おはよ!

リクヲ
早くね?
あなた

なんか、目覚めちゃって

ツリメ
あなた、凄いね
エイジ
あ、でも全員集結したね
リクヲ
ううん、まだだよ!愛しの空くんがまだお休み中ですよ
バッとみんなの顔がこちらへ向いた。
あなた

いや、なに??

エイジ
起こして来ようよ
ツリメ
あなた行ってらっしゃーい
リクヲ
早く〜早く〜
あなた

なんで?まだ時間早いよ?

エイジ
いーから
皆んなに押されて部屋の前まで来てしまった。
あなた

そらー、入るよー

そらちぃ
静かに寝息を立てていた。
あなた

起きないのー?

当然、返答は無し。
ベッドの横に座り、そらの可愛い顔を眺めていた。
何かしたくなり、つい、つん と頬を突いてしまった。それでも、起きる様子は一切なかった。
そっと頬に唇を置いた。
それでも、起きない。
そう思い、立ち上がったとき、手首を掴まれ、ベッドへと引きずり込まれた。
そらちぃ
普通、唇にしない?なんでほっぺなの?
あなた

え、それは、、、

ニヤリと笑いながら唇を奪われた。
寝起きのトロンとした顔は可愛くて、温かくて、、、、。
そらちぃ
おはよ
あなた

おはよう

唇が離れ、見つめ合いながらした朝の挨拶。とても、新鮮だった。

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