第26話

いじめの終わり
1,995
2018/09/09 04:37
そらちぃ
あなた、
あなた

なに?

そらちぃ
原因俺だろ?
あなた

ちがう、、。

ツリメ
じゃあ、、俺だったりする、?
あなた

ううん、違うよ。誰がとかじゃない。

そらちぃ
じゃあ、なんで、
あなた

だから、学校が…

そらちぃ
違うだろって!!
あなた

や、そんな大きな声出さなくても、

そらちぃ
っあ、ごめん。
ツリメ
あなたはさ俺らが嫌いになった?
あなた

ううん、違う、むしろ大好きだよ。でもね、

ツリメ
うん、
あなた

あのまま、あそこにいると、好きになっちゃダメなのはわかってても、そういうのって何回かは芽生えてしまうでしょ?

そらちぃ
俺はいいよ。俺は。
あなた

なにがよ、?

そらちぃ
だから、俺の事は好きになっても…、。
あなた

は?

ツリメ
あなた、俺もいいよ?全然、
あなた

いや、そういう意味じゃ、

お母さん
ほら、行きなさい、
あなた

っえ!?お母さんまでも、、てか、いつの間に

そらちぃ
ね?帰ろ、、、
ツリメ
お母さんもこう言ってるしさ、ねぇ、あなた?
あなた

……、うん

お母さん
いつでも遊びにおいで…、
あなた

あー、そーゆーこと、、お母さんもお母さんじゃないからね、おにぃもおにぃじゃないし

あなた

必死にご機嫌とりをしようとしてるってわけね

お母さん
違うよ!!
あなた

いや、いいよ、わかったから。

ツリメ
あなた、
そらちぃ
あなた、お前わかってねぇよ
あなた

?なに?知ったような口ぶりで

そらちぃ
俺さ、公園で話してた話し聞いちゃったんだよね…
ツリメ
は?
あなた

通りで…

お母さん
お母さんは、今まであなたは他人の子とかって考えた事なんて一切ないんだよ、?
あなた

どーだかね、私もさ今まで反抗した事はなかったよ、それに話しも自分の事は言わなかった。てか、言えなかったんだよ?気づかなかったよね?

お母さん
……
ツリメ
一回落ち着けって、
あなた

うるさい。どーせ、おにぃだって邪魔って思ってたんでしょ?

ツリメ
そんなこと、思うわけないだろ
そらちぃ
あなた、、
あなた

なに、そらもおにぃと一緒になってなんか言いたいわけ?

そらちぃ
違うって、みっくんもお母さんもな、お前を思ってんだよ
あなた

私でも、それくらいはわかってる

そらちぃ
じゃあ、
あなた

なんかさ、私って居場所無いんだなって思う

あなた

だからさ、もう誰も私に構わないで。

そう言い、私はこの場を後にした。
誰も追う様子はなかった。
このまま、リュックを背負って行き先もわからないのにひたすら歩いた。

着いた場所は、学校だった。
試しに行ってみようと思った。

あんな事になるってわかってたら、さっき、あんな風に思う事は無かったんだろうと後悔することも知らずに。
あなた

おはようございます

先生
お、おう、おはよう
絶対、私の事を見捨ててる。この蔑んだ目。教育委員会の圧に怯えていじめは無いと事実をかき消そうとしている。
私は、この学校へ行くようになって、一度もこんな笑顔を見せたことが無い。
今日は、コイツおかしいんじゃ無いかって思われるほどの笑顔で1日を楽しもうと思う。
ガラッ

扉を開けると一斉に視線を集めた。
クラスメイト
あ、来た
クラスメイト
もう、来ないんかと思って心配してたよー
あなた

おはよう

くしゃりと笑い、机の上にある花をよけて、椅子の上の消しかすをはらった。
クラスメイト
なにコイツ、おかしいんじゃね?
クラスメイト
なに、笑ってんだよぉ
机の脚を蹴られた。

結構、想像通りだった。
クラスメイト
てか、何今まで休んでたわけ
クラスメイト
おい、聞いてんだよなんかいったらどーなの?
あなた

兄の家にいたからね。遠くて来れなかっただけだよ

声のトーンが高いと思われるほど上げ、笑顔は忘れなかった。
クラスメイト
は?ブラコンかよw
あなた

逆だね、私がっていうより兄がって感じ

クラスメイト
まぁ、兄がかくまってたってわけね
あなた

知らないけど

クラスメイト
お兄さんも可哀想だねこんな奴が妹で
ツリメ
可哀想なんかじゃないよ?
あなた

え!?

一瞬で教室がざわついた。
振り向いた先には、アバンティーズのツリメがいるのだから。

いじめてたこの顔も一瞬で青ざめていた。
そらちぃ
全部聞いちゃった〜
あなた

え、、

クラス全体が興奮状態だった。
クラスメイト
な、なにお前、有名人呼んでどうこうしようとかって思ってるわけ?
クラスメイト
そもそも、兄がねぇあんなにカッコ良いわけないでしょ。あんた、そんなんなのに
クラスメイト
なにより、そらくんが目の前にいるなんてさ考えられないよぉ、
クラスメイト
アバリスだもんねw
クラスメイト
うん
クラスの皆んなは扉の前にいる2人のところにたかり始めた。
あなた

はぁ〜。。

帰ろ。


反対側の扉から出て行った。
ツリメ
あなた、
後ろから私の声を呼ぶおにぃの声が聞こえた。
振り返ってみると、おにぃは手招きをしていた。
あなた

なに、?

ツリメ
皆んなに話そう、そして転校しよう。
あなた

何を話すの?

そらちぃ
あなたが、今までどういう風に生活したのかとあなたの今後について
あなた

わ、そら、

たかっていたクラスの皆んなはいつの間にか席についてた。
そらちぃ
あなた、話に行こう、?
ツリメ
俺らもいるし
あなた

うん、、、、わかった。

教卓に先生はもういた、でも私は先生を押し避け教卓の真ん中に立ち話し始めることにした。
両脇にはそらとおにぃがいるんだから。
あなた

今まで休んでたとき、私はアバハウスにいました。

思った通りざわついたり立ち上がったりする人もいた。
あなた

撮影を手伝ったり、編集をしたり、してました。その理由は皆さん知っての通り私は貴方達皆さんにいじめられてたからです。ちなみに先生も気づいたらしたのでは?

先生
……、
ツリメ
皆んななんであなたがうちにいたか知りたいよね?
そらちぃ
俺らは幼馴染でみっくんの妹があなただったってわけ。
この空間の中は一瞬にしてザワザワとし出した
あなた

てな訳で、教育委員会の方に直接言えば済む話しでもあるんですけど、私がいなくなれば済む話なので本格的にアバハウスの方に引っ越して転校しようと計画しています。

せいせいしたって言う人も多いであろう。
でも、考えが甘いよな、学生は。
本当に訴えない訳が無いじゃないか。
あなた

ねぇ、そら、さっきの話聞いてたよね?

そらちぃ
もちろん、みっくんも聞いてたよね
ツリメ
うん
そらちぃ
録音もバッチリだし
クラスメイト
は?
クラスメイト
くそかよ。
あなた

私に暴言吐いたりするのはいいけどこの2人の事を無意味にアンチしたりは絶対にしないで。絶対に。

クラスメイト
あなたー、私達いじめてなんかいないよ?
クラスメイト
仲良くしてただけじゃーん
クラスメイト
ねぇ?皆んな?
周りの子達も首を縦に振り、先生の顔も固まった。
そらちぃ
てめぇらよ、まだ言うか
ツリメ
あなたがどれだけのこと受けてたと思う?
しーんと、黙り出した。

長い沈黙が広がった。
そして、ガラッと校長先生が入ってきた。
校長
君たち!!何しにここにいる
そらちぃ
え?僕達このあなたの保護者です。
ツリメ
ちなみにここの卒業生でもありますよ
校長
でもなぁ、何しに来たんです?
そらちぃ
先生は知ってた上でいじめを放置してたんです。まさか、校長先生も知ってましたか?
校長
なにっ!?知らなかった、、。
先生
校長!それは、どういう事ですか!相談しに行ったら放置しろと言ったのは貴方でしょ
ツリメ
あらー、先生、校長、クラス、にあなたはいじめられてたって事ですか
そらちぃ
あ、実は今も録音機は起動中なので、教育委員会の方に出したいと思います。
あなた

校長先生も知ってたなんて、考えてもいませんでした…。最悪の学校ですね。

先生
いや、、私は知らなかった
そらちぃ
もう無駄ですから、
あなた

さようなら

ツリメ
では、失礼しました
そらちぃ
さようならー
この後、私たちは訴えた。
先生達はどうなったのか知らないがすっきりした気がする。
ツリメ
大丈夫?
あなた

うん、、東京の学校は楽しいといいな、

ツリメ
そうだね

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