みんなの前で泣いちゃった
上手く誤魔化せたかな?
流石にあれはヤバかったかな?
…また嫌われちゃうのかな…
…変なやつだって思われたよね…
せっかく今は仲良くしてくれてるのに……
……またすぐに離れて行っちゃうの?……
私は、縁側で声を上げて泣いた
誰もいない屋敷の中は、やけに寂しく見えて、余計に悲しくなった
トン……
いきなり、背中に何かが当たった
というより、もたれかかってきたと言った方が良いのかも知れない
私は、声から一瞬で誰かわかった
なんで来たのかはわからないけど
その人は何も聞かずに居てくれた
〜???side〜
やっぱり、過去になんかあったんだな
最近、時々こいつの表情が暗くなる事が多くなったと思ったら
案の定だったか……
俺は自分の羽織をそいつにかけ、手紙を机の上に置いて、その場を立ち去った
ほんっとにこいつ見てると……
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。