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第2話

Stage0
主催者
じゃあ、これからナンバー順にステージに上がってもらうから。ステージ中央まで行ったら自己紹介、課題の歌とダンス、最後にブーケを客席にトス。いいね?
暗幕が張られたステージのそで。
ガチガチに緊張した十代の男子たちを前に、彼は念を押すように確認した。
これは人気ボーカル、ハノンが所属するエッグレコードで開催された、男子アイドルオーディション。その最終審査だった。
白雪 風真
白雪 風真
おまえ、ぜんぜん緊張してないのな
塔上 沙良とうじょう さらが必死であくびをかみ殺していると、とつぜん声をかけられた。
話しかけてきたのは参加者のひとりだ。名札には白雪 風真しらゆき ふうまとある。
白雪 風真
白雪 風真
おまえ一番目立ってて注目されてんのに、すげーな
塔上 沙良
塔上 沙良
まあね
白雪 風真
白雪 風真
よし、俺も見習わないとな!
そう言って笑う風真を、沙良はなんとも言えない気持ちでながめた。
(人のこと、言えないでしょ……)
なぜなら、
塔上 沙良
塔上 沙良
――いまさらなんだけど君、どうしてそのかっこなの……?
白雪風真、男。
彼はなぜかウィッグをつけて、スカートをはいていた。
沙良以上に目立って、そしてべつな意味で注目されている。
塔上 沙良
塔上 沙良
そういう趣味ならべつにいいけど、審査に影響あるでしょ。男子アイドルのオーディションなんだから
白雪 風真
白雪 風真
だろーな
あっけらかんとした返事にちょっとおどろいた。
白雪 風真
白雪 風真
でも、これが俺だから。俺はこの姿でアイドルの夢をかなえるんだ!
からりと笑う笑顔を一瞬まぶしいと感じたのは、ステージの照明がひときわ激しく輝いたからだろうか。
白雪 風真
白雪 風真
おっと、次俺の番だ。んじゃ行ってくるな!
風真はスタッフの合図で勢いよくステージへと走って行った。