これは、10年前。
私が、6歳の時の話である
私の両親は、共に無個性。
そして、兄も無個性だった
いわゆる、社会の底辺と呼ばれるものたちだった。
そんな中私だけが、個性を持った
その個性は、アポロン。
誰もが欲しがるようなチート個性だった
両親は、周りの目を気にして外では個性を発動しないよう私に言った。
もちろん、私は守っていた
だが、溜まった力は暴走をしてしまった。
個性を制御できなくなったのだ。
怪我した子が、自分の近くにいるだけで治ってしまう。
そんなことに私自身気づいていなかった。
そんなある日
家に帰ると、血まみれで倒れている両親と兄がいた。
最初は何が起きたのか全くわからなかった。
いつも笑顔で出迎えてくれるはずの両親たちが何も言わずに床に倒れていたのだから…
そんな時に、あいつは来た、
手に付着していた血痕で分かった
両親を殺したやつだと
でも、私の個性で太刀打ちできるはずもなく捕まった。
そう、その犯人がジャマリオだった
それからは、アポロンの個性の実験をされ続けた
私を殺人鬼にしたかったのかは分からないが、弓とナイフを教えこまれた
そして、今に至る
🚪ガチャ
私が先生たちに話したことは事実。
まだ話してないことはいっぱいある。
でも、教えたら不幸な目にあう。
だから、私が教えられるのはここまで。
そう、私の人生の3/1だけをね。
あとは絶対に教えない。
絶対に
誰も知らなくていい。
誰かが苦しむぐらいなら、私だけ苦しめばいいから。
NEXT→
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。