かにちゃんside
今日は、あなた他2人でテーマパークにきたんだけど…
…はぐれてしまった。
あなたといっぱい色んなところ回りたくて
そうやって考えているうちにどんどん足幅が
大きくなっていたみたいで…
恐る恐る、振り返ってみると、
あなたはいなかった。
そんなわけない。
俺がはしゃぎすぎたのが悪いんだ…。
今、園内を走り回ってあなたを探しているところ。
あなたside
彼が今日をすごく楽しみにしてたことは知ってた。
でもあの方、私が靴擦れして痛がってることに
気付くどころか、置いて行ったよ!?
ふつふつと湧き上がってくる怒り。
歩くのが痛いから近くの薬局にも行けないし。
絆創膏と消毒液持ってないのは
私の女子力がないからじゃない。
普段からかにちゃんが持っているからだ。←
ベンチに座って俯きながら呟くと、
そんな時、髪を振り乱して
向こうから走ってくる人物が目に入る。
かにちゃんは私の足を優しく手当てしながら話す。
そう言って消毒液やらガーゼやらを
カバンへしまうかにちゃん。
その女子力はどこからきたの?ねぇ?
とか言いながらわたしの腰を支えて歩くかにちゃん。
遠くには笑って私たちに手を振るまいたけくん。
はぐれたら髪の毛ボサボサにしてでも、
駆けつけてくれる君が、大好きです。
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なんか喧嘩彼氏じゃ、
なくなってしまった件について。