その日あなたが目を覚ますことはなかった。
俺はあなたの親に言われて家に帰った。
けど寝れない。
もしあなたが記憶を取り戻したら、
俺とまた付き合ってくれんのかな。
そんな事を考えてたらもう夜中の2時
あなたまだ寝てんのかな。
ピコンッ
俺の枕元でスマホの通知音がなった。
こんな時間に誰だ⁇
電源を入れて見るとそこには
え、あなた⁈
やばい早く返事しねーと
珍しくあなたが素直。
いつもなら絶対迎えに来なくていいっていうはず。
なんかあった?
まぁ明日会えるのは安心💭💭
次の日、俺はいつもより早く目が覚めた。
病院の面会時間は10時から。
今は9時半だからもうそろ出ようかな
俺は家を出て病院に行った
ついたのはちょうど10時。
入ってあなたの部屋に行く。
コンコン
あなたが扉をあけてくれた
い、今なんて言った?
俺のこと亜嵐って呼んだ。。。
俺は何も言わずあなたを抱きしめた
抱きしめ返してくる細い腕。
俺はとにかく幸せだった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!