第13話

幸せ
1,715
2018/02/28 13:24
美味しそうな匂いがして来た。
もう少しで着きそうだな。
5分くらいあなたと歩いてたらすぐ
屋台とか見えて来た
異常なくらいにドキドキしている俺がいる。
実はあなたには内緒にしてたんだけど
七時半から打ち上げ花火が上がる
俺の狙いはそれ。
花火が上がった時、あなたに告白する予定。
あなた
亜嵐くん!なに食べる?
亜嵐
亜嵐
ほんとにあなた食べる事しか考えてないな
あなた
えーそんなことない‼︎
亜嵐
亜嵐
そんなことあるって笑
俺はたくさんの屋台を見回した。
わたあめの屋台。
あなた好きだったよな。
亜嵐
亜嵐
ねーあれ食べたい‼︎
ってあれ⁇あなたがいない
あなた
あらんくんー‼︎うわぁ
亜嵐
亜嵐
あなた⁈
少し目を離した隙に人混みに流されていくあなた
急いで見つけ出した
俺はあなたの手を握った。
あなたの方を向いてみたら下を向いたままだった。
けど耳は真っ赤。多分照れてんだな笑かわい。
とか思ってたらゆっくりと握り返してくるあなた
俺はびっくりした。
やばい。あなたと手繋いでる
あの頃のあたりまえを今は幸せと感じられる。
俺たちはそのまま無言で歩き続けた。
けどその沈黙の時間も心地いい程に
俺たちは幸せを感じていた

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