第5話

隠してたこと、
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2018/11/17 23:17
その日の帰り道…
少し用事があって、学校に居残ってた私は、みんなと帰りが遅れてしまった焦りで、駆け足で階段を降りた。
あの3人には、「"仲良く"先に帰ってね」
とは言ってあるから急ぐ必要もないんだけど。
軽い足取りで下駄箱へ向かうと、
れん
れん
あ、やっと来たか。
なんて聞きなれた声が、正面から聞こえて思わず靴を履く手を止めて顔をあげる。
あなた

おっ、れん?!
一緒に帰ってねって言ったじゃん!

するとれんは、クスッと笑って、
れん
れん
流石にカップルに紛れる能力は僕にはないです 笑笑
あなた

あっ、そっか。

あの2人が付き合ってるの、てっきり忘れてた。
れん
れん
あと約束は守る主義なんで俺は
れんは、ニコッと笑顔を見せる。
あなた

あ、アイス!忘れてた〜 笑笑

れん
れん
おい 笑
あなた

行こ行こ〜♪

靴を履いた私は、れんを抜かし早足で歩く。
れん
れん
なんでさぁ〜
そんなにテンション高いん〜?
少し後ろから、れんがそう小さく叫ぶ声が聞こえた。
あなた

ん〜?アイスアイス♪

れん
れん
アイスかよ 笑
あなた

う〜ん♪

れん
れん
俺と帰れて、嬉しいのかと思った 笑
結局アイスって…でも。忘れてたじゃんか?
あなた

れんは、関係ないよ〜!!!
アイス!アイス!

れん
れん
ふ〜ん。
本当は少し嘘…
れんが待っててくれて嬉しいの!
少しだけね…
うん。少し少し…
***
あなた

私これがいい!

ケースに入った大好きな棒アイスを指差して、れんの方をむく。
れん
れん
じゃあ、俺も同じの。
私は、れんの言葉に頷いた。
そして、ケースからアイスを2つ取る。
ひんやりとしたケースの中は、ずっとこの中にいたいくらい気持ちよかった。
あなた

冷たいよぉ〜

れん
れん
アイスだから 笑
れんはレジ前に行き、素早く会計を済ませた。
お店の外に出ると、もわんとした熱風が再び私達を襲う。
あなた

あっちぃよぉ〜

額の汗が滴り落ちる。
れん
れん
んね。あつっ。
秋じゃないわこれ 笑
れんは、汗を服の袖で拭いながらそう呟いた。
私達は近くの公園に足を進めた。
公園へ来るとブランコに腰掛けた。
ブランコに座ると、私は久しぶりの感覚に公園を眺める。
右から左へと視線を流すと、
あなた

ひゃっ。

頬に冷たい何かが当たった。
れん
れん
アイス。溶けるけど。
顔に当たったものがアイスだと分かるのに少し時間がかかった。
あなた

ん。ありがと。

私は、いつも通りパッケージを開けると…
"ぺちゃ"
あなた

あ。

アイスは無残に私の足元に落ちた。
れん
れん
お〜い〜
あなた

もぉ〜!

すると、れんはかじったアイスを私に差し出した。
あなた

えっ?

れん
れん
食べなよ。
「ん」と、れんはグイッとアイスを私の口前に運ぶ。
あなた

えっ、いいよ…悪いし。

れん
れん
俺はいいから。ほら。
そりゃ。お言葉に甘えたいけど…
あなた

で、でも…

それって、れんのアイス食べる間接キス…みたいな感じじゃん!?!?
れん
れん
ん?なんだよ 笑?
あなた

うぅ〜!

"間接キス"なんて言葉、言えるわけない。
恥ずかしすぎる。
あなた

あぁ〜も〜!分かんn…

"シャリっ"
れんが、私の口に押し込んだアイスが綺麗に私の口に入った。
れん
れん
溶けちゃうから…ね…///
れんは、少し頬を赤く染めてそう言った。
私は、アイスを流し込むと
あなた

なんか、ありがと。

早口でそう言った。
アイスを食べると、何故か無言が続く…
その沈黙を破ったのは、
"ピロリロリン"
私の電話の着信音だった。
画面を見ると"たいが"の文字が。
あなた

はぁ〜い?もしもし?

たいが
たいが
☏もしもし?あなた?
あなた

何?どうしたの?

たいが
たいが
☏ちょっと相談したいことが…
あなた

何何?どうしたの?

たいが
たいが
☏電話じゃちょっとアレだから、今から家来てくんないかな…?
あなた

えっと…

私はれんに視線を送った。
たいが
たいが
☏あぁそうだ。れんと一緒にいるんだっけ?う〜ん、じゃあれんも連れて来てよ!
あなた

う、うん分かった。

たいが
たいが
☏ん、それじゃ。
なんで、れんといること知ってるんだろ…
そんなことを思いながら電話を切ると、
れん
れん
誰からだった?
あなた

たいが。
れんと一緒に家に来てって。

するとれんは、何かを思い出したかのように
れん
れん
あ!あ!あー。あれのことだわ。
と言った。
あなた

あれって?
れんはもう知ってるってこと?

れん
れん
おう!
あなた

えー?!何それー?ずるっ。

れん
れん
ええやろ別に〜
後にわかる事だし 笑
さっ、行くかぁ〜
れんは、ブランコから離れると公園の外に足を進める。
あなた

ちょっ待ってよ〜!

私は、れんを追いかけるようにして駆け足で公園をあとにした。
***
あなた

お邪魔しまぁす。

れん
れん
入るよ〜
たいが
たいが
よ!
あなた

あれ?いぶは?

たいが
たいが
///!?
れん
れん
さては、さっきまで一緒にいたんだなぁ〜?!?!
すると、たいがは顔を真っ赤にして"コクン"と頷いた。
あなた

早速イチャついてるんだァ。
やだねぇ、れん〜 笑?

少し意地悪っぽくれんに、そう聞いてみる。
れん
れん
だな 笑笑
たいが
たいが
俺をいじめないでよ〜 笑
あなた

カップルは、別枠に決まってんじゃん 笑笑

たいが
たいが
うぃぃす。
軽い雑談をしてたら、たいがの部屋に着いた。
私とれんは、ちょこんと床にに座る。
たいが
たいが
早速なんだけど…
あなた

何〜?

れんは、何故か知ってますよ感を出しつつ無言で私と見つめる。
たいが
たいが
俺…YouTuberなんだよね。
あなた

?!

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