ー次の日ー
ふぁ〜((あくびをする))
眠いー
(そーいえば、昨日は色々あったなー。
てか、王海くん大丈夫だったかなー)
女子)キャアーー!!!
櫂様と椿くんよー!
‥‥
櫂。昨日きちんと寝ました?
寝たよ。
あ、理央。
はい?
ネクタイ曲がってる‥((そう言って理央のネクタイを真っ直ぐになおす))
女子)きゃあ〜!!!
あ、ありがとうございます。((少し照れながら言う))
(王海くん、優しいなー)
((櫂の方をみる))
((あなたに気づき、少し睨む))
?!((ビクッ))
(い、今。椿くん、私を睨んだ?)
櫂。そろそろ教室に行きましょう。
あぁ。
そして、2人は行ってしまった
女子)今日も2人とも仲良いわね〜
男子)王海!(王海先輩!)
何?
後輩男子1)お願いします!弓道部に入ってください!
先輩男子2)おい!後輩が抜け駆けとはいい度胸だな!!
王海!頼む!サッカー部に入ってくれ!
同級生3)王海!お願いだ!薬学部に入ってくれー!
ピンチなんだ!
はぁーー((ため息))
((ため息してスタスタと階段を登る))
男子)王海!(王海先輩!)
((間に入る))
櫂は貴方達の部活に入らないと何度も言っていますよね?
先輩男子2)ピンチなんだよ!
なぁー助けてくれよー王海ー!
はぁー‥
なんど言えば済むんですか。
櫂は貴方達の部活に入る気はないって言ってますよね。((少し睨みながら言う))
男子)?!((ビクッ))
櫂。行きますよ。
あぁ。
ー教室ー
((教室に入る))
((本を読んでいる))
あ、王海くん!
おはよ!
‥‥((無視))
(やっぱ、これは変わりないのかー)((隣に座って準備する))
あ、南桜。
え?何?
首みせて。
え?
昨日、回復魔法使って一応消したけど、また浮き出てないか確認したいの。
だから、こっち向いて。
え、あ、うん。
((じっーとあなたの首を観察したり、触ったりする))
(な、なんか‥気まずい(^◇^;))
女子)((じっーとあなたを睨む))
?!
(また、あいつ‥)
大丈夫そうだな。もう、いいよ。
あ、うん。
ありがと、心配してくれて((ニコッ))
((また、少し顔が赤くなりながら))
べ、別に礼を言われるほどのことじゃないから。((そして、また、本を読む))
(あ、また本読み出しちゃった‥)
(櫂‥)
ー昼休憩ー
(サンドイッチにしよー!)
その時だった
え?!
バンッ!
え、えーと‥
つ、椿くん?
今日の朝、貴方。櫂と何の話をしてたんですか?
え、えーと。
昨日の悪魔につけられた跡が浮き出てないかの確認‥だけど?
そうですか‥
((そして、理央はどこかに行ってしまった))
な、なんだったんだろー?
ー食堂ー
(さ、サンドイッチがぁぁぁー!!!!!)
くそっー‥
仕方ない、他のを‥
はい。
え?
これ、あげる。
さ、サンドイッチ?!
え?これ、いいの?
うん。
あ、ありがとー!!((ニコッ))
あ、私もご飯まだだから一緒に食べてもいい?
いいよ!
あ、そーいえば、名前言ってなかった。
あ、僕も。
南桜奏でしょ?
え、なんで名前知って
クラスメイトだから?
え?!
あなた、S組?!
よ、よろしく!
うん。
私の名前は綺羅星 楓。よろしく。
てかさー
???
なんで、男装なんてしてんの?
・・・
????(^◇^;)
気づかないと思ったの?
だ、男装?(^◇^;)
え?違うの?
(えぇーーーーー!これ男装だったの?!え?!)
???
え、えーと(⌒-⌒; )
???
き、綺羅星さん。
じ、実は‥
え?学園長に男子の制服を渡された?!
う、うん。
ま、まじ?
まじです。
それはやばいね。
う、うん
てか、櫂と椿気づかないんだねー
そ、そーですね。
てか、なんで敬語?
い、いや、なんとなく?
てか、綺羅星さん。王海くんのこと下の名前で言っているけど仲良しなの?
え、あーまぁー幼馴染だから?
じゃ、じゃー!
王海くんが過去に何があったか教えてくれないかな?
昔?
何かあったの?櫂
え、知らないの?!
え、う、うん。
そ、そっか‥
私、実は4歳の頃に引っ越して、1年後ここに帰ってきたからそん時にあったことかも。
でも、私には関係ないって椿に言われたんだよねー
あれ?椿くんって王海くんとの幼馴染じゃー?
あー違うよ。
私が帰ってくるつい1週間前に引っ越してきてその1週間で櫂と仲良くなったんだって。
へ、へぇー
あ、恭と樹は櫂の幼馴染だけどね。
恭さんと樹さんってたしか、一個上ですよね?
うん。そーだよ。
てか、王海くんってモテますよねー
え?なんで?
いや、だって、結構人気あるし、学年トップだし。
あーまぁーそーだけど。
昔よりは減ったんじゃなーい?
え?
櫂は、2属性の魔法使いでさー。しかも、顔もいいからさー。昔は、先生、男女全員から珍しい人とかイケメンとかで街中でよく知られてたけど、今はそーでもないしねー。
そーなんだ。
あ、なんて呼べばいい?
え?
あだ名とかないの?
え、えーと(私の本名じゃないから何って言えばー!)
あ、
?
どーした?
奏でいいよ。
え、急に呼び捨て?
え、ダメ?
ううん。逆に嬉しいよ。下の名前で呼ばせていいただいてさー
じゃー僕はー
楓とかでいいよ。
じゃー楓っていうね。
よろしく、奏
こちらこそ、よろしく。楓!
ピコンッ
あ、メール。
って、何かの知らせかー
あれ?楓
??
何?奏
これ、もしかして小さい頃の楓と王海くんと椿くん?
そーだよ。
あ、そーだ。椿と櫂の写メみる?少ししかないけど
うん!みる!
えーと
((写メを探す))
あ、あった。
どれどれー?
え?!これ、王海くん?!
うん。そーだよ。
てか、びっくりしすぎw
あ、ご、ごめん!
大丈夫。
あ、こんなのもあった。
?!((ドキッ))
小さい頃、私のお母さんが内緒で撮った櫂と椿の寝顔ー
可愛いでしょー?
う、うん!\\\\\\\
??
どーした?顔赤いけど
え、あ、ううん。なんでもないよ!
あ、てか、スマホ貸して。
え、あ、うん?
はい。((スマホを渡す))
ありがと。
えーと、こーしてあーして‥
ん?
はい。((スマホを返す))
何したの?
電話番号とメールのID交換したの。
あと、写メみて。
え、写メ?
‥って、こ、これ?!\\\\\\
櫂の寝顔〜
しかも、一昨年の。
え、あ、え?!
いいのかな?これ。
いいよ。
櫂に何か言われたら、私にもらったーって言えばいいし!
あ、ありがと\\\\\
(これは、恋の予感?)
ー空き部屋ー
‥‥
櫂。
なんで、貴方は昨日。彼。いや、彼女に赤くなった顔を‥なんであんなやつに見せたのですか‥
っく‥((爪を噛む))
((スマホに映る櫂とのツーショットの写メをみる))
‥‥
あんな、魔法も使えない、貴方の負担を招くような小娘に‥なんであんな赤い顔を‥
そんな無防備にみせて‥
貴方は‥
っく‥((ふたたび、爪を噛む))
ー魔界ー
おい!ノア!
何?
親父はいつくんだよ!
((時計をみる))
あと、少しで来ると思うわ。
プルルルッ
はい。
お父様ですか。
はい。はい。
わかりました。
ピッ
父さんはなんと言ったのですか?
今日の食事会は参加できないそうよ。
なんだと?!
仕方ないわ。仕事が立て込んでるだから。
さぁ、私達だけで食べましょう。
でも、ノア。
ん?何かしらディラ
あの櫂って子の話は?
あぁー
そーいえば忘れていたわ。
そーだ!その餓鬼のことを早く教えろよ!
まぁーいいわ。
お父様には電話で言えばいいし。
早く教えろよ。
わかってるわ。
彼、王海櫂は‥
私達が求めている、姫よ。
ノア以外の全員)え?!
お、おい!あいつが姫だと?!
嘘だろ?!
嘘じゃないわ。
あの子は‥
彼、王海櫂は、多分だけど大魔王様の孫で、彼の父親は元魔王であるお父様の兄。レン・キラ。私達の叔父様の息子よ。
ほ、本気で言っているの?
えぇ。でも、目が赤くないってことは多分母親譲りなんでしょうね。
ってことは、俺らとは従兄弟ってことですか?
えぇ、そうなるわねー
あの子が従兄弟って、なんだからおもしろーい!
そして、彼が姫っていうことの第1の理由は、3属性のうちの1つの属性が珍しいのよこれが
なんだよ。その属性って
彼のもう1つの属性。それは、レクイエムよ。
な、なんだと?!
か、彼がレクイエムの属性?!
驚きでしょう?
私も最初は驚いたわ。
なんてたって、レクイエムよ?レクイエムは、珍しすぎて属性外。だから、彼を姫だと思ったの。
しかも、彼の過去は多分‥残酷だったんでしょうねー((ニヤッ))
で、でも、あいつ、レクイエムの魔法使ってねぇーぞ!
それは、まだ姫の力に完全には目覚めてないのよ。少し待ってみましょう?
あ、あぁ、そーだな。
学校が終わり、櫂はすぐ寮に帰り部屋に戻る
ー櫂の部屋ー
疲れた‥
えーと‥
ホームズの続きは‥と
あった‥((そー言って本を取る))
あれ?これ、下巻‥
上巻が隣にあるはず‥
っ‥((くらっとなる))
(今日は薬入りの水を飲んだのに‥なんで‥)
っ‥
((倒れようとなる))
櫂!((横に倒れそうになる櫂を支える))
り、理央‥
大丈夫ですか?
あ、あぁ。
大丈夫‥
((櫂をお姫様抱っこして、ベッドへ連れて行く))
え、ちょっ?!
大丈夫ですよ、櫂。
それより、貴方は安心して寝てください((ニコッ))
だ、大丈夫‥だから。
何が「大丈夫だから」ですか。
大丈夫じゃないから倒れそうになったんでしょう。
そ、それは‥
ほら、寝て。((ベッドにおろす))
う、うん‥
あ、俺、洗面台から濡らしたタオル持ってくるので待っててください((そう言って洗面台のところへ行く))
あ、あぁ。
はぁー‥
(そうだ。いつもこの時も理央が助けてくれた‥よな。
でも、なんで、俺は‥こんな体になってしまったんだろう‥)
((そう思っているうちに寝てしまった))
お待たせしました。櫂。
あ、今日薬入りの水飲みましたか?貴方、たまに飲むの忘れてしまう時あるでしょう?
って‥
寝てしまいましたか。
((寝ている))
‥‥
((櫂の頬を手で擦りながら触る))
‥‥
ほんと、貴方は無防備すぎます‥こんな可愛い顔、昔は見せてくれなかったのに‥
なのに‥あの女にはみせるんですか‥
貴方のことは俺が1番知っているのに‥知っているのに‥
っく‥((唇を噛み締める))
んんっ‥
い‥おり‥((寝言を言いながら理央の手を握る))
?!((ビクッ))
いお‥り‥
((少しニコッっとする))
‥‥
その名前、覚えていてくれたんですね。櫂。
それに、その笑顔は反則ですよ。
((少し悲しい顔をしながらニコリと笑う))
ー終わりー
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。