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第9話

嵐は再び。
あれから。

柊先輩とは普通に接している。

いや、接しようとしてくれている。

やっぱりまだ頭は混乱しているし..、
普通になんて接しられないよ。

何か意識するっていうか..。

啓介達とも同じだ。

今までどうやって接してきたのか分からなくなってしまった。


そんな俺に、これからさらなる嵐が訪れるとはまだ誰も知らない。
「どーも。東藤トウドウ ジンって言いまーす。宜しく。」

..何か、チャラい。

素直に心の中で呟く。

別に服装が乱れてるとか、そういうんじゃないけど、雰囲気とかさ..うん。

「なぁなぁっ空利。あいつ超イケメンじゃね?」

前にいる崎田サキタが俺の方へ振り返り、こそっと話しかけてくる。

俺は曖昧に頷いた。

確かに顔はかなり格好いい。

でも、張り付けたような笑顔をずっと浮かべている。

正直苦手なタイプだ。

「じゃあ東藤の席は..。」

増岡先生が教室を見渡す。

ちょうど俺の席の隣は空席だ。

それでも向こうに二つくらいまだ空席が有るため、一応先生と目が合わないようしていたのだが..。

「あ、あの人可愛いー。せんせー、あの人の隣でもいい?」

東藤君が指すあの人とは..、

「お、俺ですか..?」

まさかの俺だったのだ。

「俺は構わんが..。空利、どうだ?」

「あ、はい..。」

嘘だろ..。最悪。

でも先生に迷惑はかけたくないため、頷いてしまった。

前で崎田が「まじか..。」と呟いている。

「じゃあ、みんな良くするように。」

と、ホームルーム終了のチャイムと共に、増岡先生は閉めた。

はぁ、と思わずため息が出る。

しかし、そのため息も長くは続かない。

ニコニコしながら東藤君は俺の近くへ近づいてくる。

「空利君って言うんだー。宜しくね?」

「あ、こちらこそ..。」

そして東藤君はどかっと俺の隣の席に座った。

俺は早く離れたくて席を立ち、何処かへ行こうとしたら..、

「あのさ..。」

「えっ..?」

急にぐいっと腕を掴まれ、動けなくなる。

「後で校内案内してくんない?」

「あ、あぁ。」

そしたら東藤君はパッと腕を放して「ありがとう。」と言った。

その笑顔はさっきとは違い不適な笑みだったのを、俺は気づかない。