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第14話

林間合宿 3
~~ 楓 side ~~




過保護過ぎるのは自分でも分かってる。

でも、やっぱり常に空利が側にいないと落ち着かない。


今だって。
寮部屋まで帰るのに誰かに襲われないか心配で、空利を部屋まで送っている最中だった。

誰もいない廊下を一緒に歩く。

_多分、今空利を襲うことだって出来るはずだ。

本当はめちゃくちゃに犯して、
俺のだって印もつけたい。

誰にも触らせないように、檻にでも入れて俺だけしか見えなくしたい。

..そうできないのは、何でだろうか。

俺にもよく分からない。


「絶対鍵かけろよ。」とお決まりの文句を何度も繰り返す。

5回目位には、空利もうざったそうに聞いていたが関係ない。


空利を無事に部屋まで送り、俺も自分の部屋に戻った。

ガチャッとしっかりドアを閉め切る。

その時、何となく悪寒がした。

風邪か..?とも思ったが何か違う。


_空利は、ちゃんと部屋のドアが閉まるまで見送った。

色々忠告もした。

あいつが俺の言うことを訊かなかった事は 今まで滅多にない。


時間と共に焦るような気持ちを落ち着かせようと、冷蔵庫にあった炭酸水をがぶ飲みする。

そしてベッドにダイブし、そのまま眠ってしまった。


..後から後悔することも知らずに。






~~ 空利side ~~




「夕食までば予定なじか..、何して過ごそうかなぁ。」

"林間合宿のしおり"を見て、思わず溜め息が出る。

今村も昼食が終わってから、何処に行ったのか部屋に戻ってこないし..。


何気なくしおりをペラペラと捲っていくと..

「へぇ、温泉は24時間入りたい放題なんだ。」

相変わらずだけど、なんか林間合宿ってより旅行だよね。(苦笑)




エレベーターの扉が静かに閉まる。

結局、何もすることがないため最上階にある温泉に行くことにしたのだ。

人口密度が高いところは好きではない。

でも、こんな時間なら行く人もいないだろうしね。




「広っ..」

思わず呟いたその時、

「本当だ、広いねぇ~」

といきなり後ろから声が聞こえ、振り返ると..

「どーも、市川空利チャン。」

「え、あ、どうも..??」

誰?!

「あーごめんね。俺、3年の水野ミズノ。んでこっちが同じ3年の滝澤タキザワね。」

二人いた!しかも先輩だし。

気づかなかった..っていうか、何の用だろう。

「宜しくお願いします..。
あ、あの、何の用でしょうか..」

「やだ~、そんな硬くならないで。気楽に行こうっ、ね?
_それよりさぁ、俺らずっと空利君に会いたかったんだよ。」

「えっ、そうなんですか..?」

「そう。だから、一緒に3人でお風呂入ろっか?」

「は、はい..。」

少し強制的な気がする..、
この先輩たちも何か苦手だ。


髪の毛と体を洗って湯に浸かる。

温泉は好きだ。

体の芯まで温まれるし、ゆったり出来るし。

でも、今はゆったりなんか出来る訳がない。

俺の右側に水野先輩、左側に滝澤先輩と二人の先輩に挟まれてるからだ。

二人とも無言なため、さすがに俺もその沈黙を破ることは出来ない。

すると、

「空利君、肌白いね~っ。しかも細ーい。」

と言った水野先輩は、俺の背骨をつうっと指でなぞった。

「ぅ、あっ..?」

ゾクゾクっとして思わず声を上げる。

「..かーわいい声。
_空利チャンさ、他の男に"こういうこと"されてるんでしょ?」

"こういうこと"..?

すると、その水野先輩の手はそのまま前に伸びて、胸の突起に触れた。

くすぐったい感触に思わず身をよじらせる。

そして今度は、キュッとその突起を指でつねられた。

いきなりどうしたのだろう。

あ、もしかして..

「..水野先輩、熱ありますか??」

「..は?」

豆鉄砲を食らったような顔をする水野先輩。

だって熱あると、自分でも何してるか分かんない時あるじゃん。

だから、いきなりおかしくなった水野先輩もそうかなって。

「..ははっ、空利チャン。もしかしてわざと鈍感なフリしてる?
_まぁ、そういうのもウェルカムだけどね。」

すると、また水野先輩の指が怪しく動いた。

「え、ちょっ..っ?」

次は指がどんどん下に行き、
尻の割れ目に行き着いたところでその指は止まった。

「あの、水野先輩..何を..」

「ココも、開発済なのかな?」

開発済??

さっきから分からないことだらけで、
頭がパンクしそうだ。

「本当に何をっ..?」

すると、ずっと黙っていた滝澤先輩が口を開いた。

「..おい、この子もしかして"処女"なんじゃねぇの?」

"処女"??!

「お、俺は男です!」

性的なことに疎い俺でも、"処女"の意味くらい知ってる。

「ほら、どう見ても経験者とは思えないけど?」

「え、マジで処女なの?空利チャン。」

どうして男の俺が処女なんて言われなければならないのか分からない。

何となく、何も言えなくなってしまった俺を見た水野先輩は、
いきなり俺の肩を掴んで自分の方へ引き寄せた。

「_本当、掘りがいがあるよ。マジ、興奮してきた。」

「え?」

気づけば、さっきよりも顔が赤くなっていた水野先輩と滝澤先輩。

のぼせたのかとも思ったが、目付きまで鋭くなっているため違うだろう。

「こんな可愛い顔して、まさか処女とは思わなかったし。早く挿れてぇ..。」

「しっかり慣らせよ。処女なら辛いだろうからな。お前、がっつくから。」

「分かってる。」

狼のような目でじっと見られて、思わず1歩後退ろうとしたが壁が遮る。

俺は、これからどうなってしまうのか..。

想像もしたくない。

何となく分かるから。


勿論周りには誰もいない。


誰か、助けて..。