無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

前の話
一覧へ
次の話
108
2018/07/15

第4話

全力
全力でビンタした。
イラついたから。
つい、本能で。
普通は怯えたりするのかもしれない。
けど、そんなのとうの昔に慣れた。
やっと解放された右腕を抑え、
シエ
…私はあんたのものにならない。
冷たく、蔑んだ目で伝えたはずだ。
それが逆効果だった。
ラカ
…新しい扉開いたわ。
シエ
死ね。
こんな鼻血を垂らした間抜けズラのやつ。
私ならすぐに殺せたはずだ。
こんな…こんなみじんこ…
ラカ
…失礼。さ。行こうか。
シエ
っ!
差し伸べられた手を払い除けた。
ラカ
君はこの館から出ることはできない。
シエ
…そんなの…でたらめだ。
ラカ
なんなら窓から飛び出してみるか?
今いる廊下のつきあたりにある
少し大きめな窓を指差しながら問いかけられる。
もしかしたら『その窓』にだけ
なにか仕組みがあって出られないのかもしれない。
それを確かめるべく、背後の窓を
突き破り、たちまち私の体は宙を舞って、
シエ
はは…出れるじゃんか_
間抜けなみじんこに笑いかけ。
目をつぶった。
そこからは記憶がない。
無意識に死を恐れて気絶してしまったのかもしれない