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2018/07/13

第3話

ラカ
めずらしいか?
大きな館が。
シエ
え、ええ。とても…
案内してもらっている間、
本当にこいつが悪事を働いているのかと
疑問になることがある。
見ず知らずの者に背を向けるなんて…
いつでも襲っていいと言ってるようなものだ。
ラカ
…次の部屋だけど…
《今だ》そう思った
仕留められると思ったから。
おかしい。
いつもならあるはずの手応えを感じなかった。
視線を向けると相手はにこりと笑い…
ラカ
やっぱり…聞いて居た通りだ。
逃げようとした。
早く逃げなければ殺されると思ったから。
やだ。
やだ。まだ手がかりも情報もろくに集まって居ない
やだ。死にたくない。
やだやだやだやだやだやだやだやだやだ…
だけどそれは出来ない。
掴まれた右腕がそれを許さない。
シエ
…どうせなら殺せ…早く…
ただ、もう一つ。
私のプライドが許さなかった。
死にたくない…でも、
のこのこと捕まるのなら…いっそのこと。
ラカ
殺さない。
俺はそんな野蛮じゃねぇから。
シエ
…野蛮じゃない…少女の腕を
掴んで置いてよくそんなこと言えるな。
ラカ
あはは…それは光栄。
しかし、心外だな、俺はただ…
《その顔が苦痛によって歪む姿を見たいだけだ》