美羽「あ。あなたって好きな人いないの?」
『んー』
美羽「好きじゃないけど気になるとか!」
『強いて言うなら泉川 流星君かな。』
美羽「えーあんな地味なメガネ野郎やめなって」
『そういうことじゃなくてお話したことないから気になるというか何というか。…』
茉里「教室の端っこでいつも本読んでるけど何読んでんだろうね。」
美羽「分厚い本だよね〜難しそう」
茉里「いや、案外ああ見えてエロ本かも」
美羽「あの顔でー?」
『ちょ、やめなって。声大きいよ笑』
茉里「まぁ頭も良いらしいしずっと勉強してるんじゃない?そういうの興味なさそ。」
美羽「付き合っても楽しくなさそうだよね。ずーっと勉強って感じで。てことであなた!やめときな!」
そう言って美羽は微笑んだ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。