第10話

感情
80
2021/06/04 17:00
ヨルノ
ヨルノ
ん?
私、変なこと言った?
夢叶
いや…
ヨルノ
ヨルノ
友達だと思ってるからそりゃあ、わがまま言わせてもらうと、夢叶がいなくなるっていうのは寂しいよ。
ヨルノ
ヨルノ
けどね。
ヨルノ
ヨルノ
友達だと思ってるからこそ、夢叶が決断したことは全部全部、応援したい。最後まで、味方でありたい。
ヨルノ
ヨルノ
今、現実世界で生きているのは夢叶なんだから、自分を一番に考えていいんだよ。
ヨルノ
ヨルノ
私のわがままなんかに付き合ってたら、それこそホントに夢と現実の区別ができなくなっちゃう。
ヨルノ
ヨルノ
夢叶は、感情のある"私"を創り出してくれた。
寂しいっていう感情くらい、あるし、人を失いたくないっていう感情だって、ある。
ヨルノ
ヨルノ
だから…
夢叶
もう、いいよ!
私は、ぎゅっ、と、ヨルノを抱きしめた。
夢叶
ヨルノも、不安で、どうしたらいいか、わからなかったんだね。
ヨルノ
ヨルノ
…夢叶ほどじゃないよ。
夢叶
ヨルノはヨルノで、つらいんだから。
抱え込んじゃ、ダメだよ。
ヨルノ
ヨルノ
~もー、ほらっ!
ベタベタひっつかないーっ!
ヨルノ
ヨルノ
色々言っちゃったけど、私は大丈夫だから★
ヨルノ
ヨルノ
夢叶はまだ現実世界を生きているんだし、これからだよ。
近道くんとだって、どうなるかわからない。
ヨルノ
ヨルノ
また、教えて?
嬉しいことあったら!
夢叶
うん…
ヨルノは、強がってる。
あんなに、弱みを見せたのに…

意外と、不器用なんだな…。
キーンコーンカーンコーン
ぱちっ…
夢叶
すみません、失礼しました…。
保健室の先生
お大事にね?
夢叶
はい。
"友達"…。
私とヨルノは、友達。
たとえそれが夢の中の住民だったとしても。

私が創り上げた、この世に存在しないモノだったとしても。


私の心の中で、生き続けてる。
大切な存在にはかわりない。


近道
麻音…どこ行ってた?
夢叶
あ…保健…室…
近道
…そーか。
…朝の質問、そんなに気にしなくていいから。
俺のこと見てるよな?…っていう…
夢叶
う、うん…