真っ暗。
何も感じない。
声も出ない。匂いもない。
千空もそばに居たみたいだけど。
多分同じ状況。
あの光を浴びた同士だもの。
おかしい。
タイミングも偶然。
原因が分からない時は、
何か出来ることを……
秒数を数えるのは
私は向いてない。
暗算も計算も無理だし、
発症源は左側。
地球の裏側か、それともそばか。
あの緑の光。
考えられるのは
宇宙人からの攻撃…とか、
核兵器とか。
それから私は、
ずっと考えた。
考えて考えて、
意識が飛びそうになったりもする。
耐えること、私はきつい。
でも今の私は、きっと、大丈夫。
千空たちは生きてるし、
じゃあ私もちゃんと、しなきゃ。
情けない。
あぁ。
こうやって "誰かのために"
何か出来るのって
幸せだな。
私は、、、、
私はされたことなんて
ないくせにね。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。