陽「ふたりで話しな?」
〇「え、ちょっ、陽ねぇちゃんっ!」
慌てた引き止めも虚しく…
陽ねぇちゃんが行ってしまった後は、静まり返っていた。
カタカタと、鍋の蓋が音を立て、はっ!として火を止めた。
神「ゴメン…〇〇…」
背を向ける私に、弱々しい声。
ゴメンって、どういう意味?
彼女が出来たから?
〇「ど、どうして謝るのよ、」
神「、、、〇〇の気持ち、気づかへんくて…」
〇「なっ、なによ?気持ちって?、、別に…私のことなんて、智洋には関係ないし…」
神「、、、〇〇…」
気持ち知って、謝るなんて…
卑怯だよ…
ッ///!!!
フンワリと柔らかに包み込まれる、その腕の感触…
智洋の、息づかいまでもが聞こえるほど…
側に…///
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!