俺の活動してるすとぷり…
そのメンバーは基本顔を出さないことにしてるんだが…
ある2名だけは…
俺達と違っている
そのメンバーは…
この二人の女メンバーだ…
でも顔出しの理由は知っている
これはリスナーさん達もだ…
この二人はすとぷりになる前
バースデーフラワーズと言うダンスグループに入っていた。
そのグループでは世界6位まで登り詰めたほどの実力があった。
しかし二人はすとぷりを選んだ
理由はわからない。
グループと平行でも良かったが、二人はそれは嫌だと言ってバースデーフラワーズの皆と話し合って決めたそうだ。
今、バースデーフラワーズは世界2位まで登り詰めたそうだ。
そして顔出しをしているのは、バースデーフラワーズの宣伝になるって言うのと、ダンスのパフォーマンス世界に配信されており顔も配信されていたからだ。
だから顔を隠す必要は無くなったんだ。
メンバーの中で顔を出してるのは二人だけだ。
俺達は皆顔を隠している。
そんな俺達の中で特殊な二人は…
とても楽しそうだ…
でもやはり疑問なのは
なぜすとぷりになったか…
だった。
二人は仲間達とダンスで世界に出れる程の実力持ち。
俺やすとぷりを選ぶメリットは無いんだ。
だって当時は成功するなんて限らなかった。
ここまでこれるなんて限らなかった。
既に成功を掴んでた二人が、仲間を捨ててまでこっちにきた理由は、俺もだがメンバーもリスナーさんもわかっていなかった。
だから俺はある日聞いた。
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フワッと香る柔軟剤の匂いと、暖かな空気…
私は一瞬理解が出来なかった…
この特殊な顔出しメンバーは
今日も特殊だけど
今は俺ところんを
支えてくれています
END
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。