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私には「茜」と言う親友がいました。茜とはあることがきっかけで絶交してしまいました。私は茜と親友とまでは言わない、友達に戻れるならそれ以上は何も望みません。でも、茜がこのままで良いなら私だってそれでかまいません。嘘つきの私がはいた、反対言葉の愛の歌を聴いてくれますか?
今日は私の心の天気はどしゃ降りで外の天気は晴天でした。
昨日はすることが思いつかなくて暇で、友達とショッピングを満喫してました。別に茜のことなんて考えてなんかいない。いやでもちょっと本当は考えてたかも、なんてね。
今乗っているメリーランドみたいに私の頭の中はぐるぐるです。
限りのある消耗品のような友情なら…
私がずっと前から思ってることをもう一つ話そうと思います。
茜の姿は見えないのに、茜の言葉だけ頭の裏に映る。茜のことについて知らないことがあるだけで気が狂いそう。心の中にぶら下がった感情が綺麗なのか汚いのか、私にはまだ分からなくて捨てる当てすらない。茜の言葉の裏の裏が見えるまで待つから。待つくらいなら良いでしょ?
立ち直り進む茜とその場で止まってしまった私の縮まるどころかどんどん開いていく隙を
まだ、素直に言葉に出来ない私は、
この両手からこぼれそうなほど、茜に渡すはずだった愛を誰に譲ろうかな?信頼できる子?仲が良い子?頼れる子?兄弟?姉妹?クラスのリーダー?どんなに探したって宛(あて)がない。だからまだ、待つよ。
ねぇ神様、モウイイカイ?
天ノ弱
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!