いつもの朝
色々任された。いつもの事だけど……
なんだろ……胸騒ぎがする……
そんなふうに思いながら廊下を出て歩き出す
まずはゴミ出し…次に……課題を持って言って……あとは……
2人の紫……
クールとやんちゃ?
ゆきむらが、洗濯物を取り出して一つ一つ確認する。
2人とも引いたような目で洗濯物を見る
そして溜息をつき……
3つに分けて、仕事をこなす……
いつもより早いなって思う
3人いるから?
洗濯は……手洗いで
そんなこんなでやっていると……
と、ななもりが口を開いた
急に何を聞いてきたかと驚いて、つい
動かす手を止めてしまった
ゆきむらも感ずいたかのように言う
2人とも手を止めてあなたを見た
あなたは黙った
言いたくない。言ったら……面倒なことになる
ダメだ……絶対きずかれる……
ゆきむらが聞いてくる
ななもりも頷いた
庇ってくれたのだろうか……
でも、あのことは絶対に言えない。
あの理由も言えない
そんなこんなで洗濯が終わった
ベンチに腰かけて話していると……
2人ともバイトであった2人。
運が良いことにこっちに気づいていない。
今のうちにその場を離れようと、立ち上がった時……
確か……ころんという名前の人が、話しかけてきた
あなたは口をとざす。
その内容とは……
この学校のシェアハウスでは、1年2年3年の
一部が、用意された家でシェアすることである。
あなたはずっと口を塞いでいる
頬に汗が流れ、手も汗でびちょ濡れだ。
そんなあなたをみたころんは
ななもりが言いかけた時にはあなたは居なかった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。