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そして今は普通の、何も変わりのない生活を送っている
なにも変わりのないって言ったって、暴言をはかれるのだって変わらない
今日はテレビ収録がある
仕事の日は、ウォヌオッパが運転してくれる。私の信頼できる相談者でもある
ウォヌオッパと私しかいないときの短い時間で話すのがいつもの仕事のときの楽しみだ
ウォヌオッパは私の事情をすべて知っている、だからこそ少しでも気持ちが軽くなる
下手だけど、ウォヌオッパは空気を良くしてくれる
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ウォヌオッパは手を振って行ってしまった
相変わらず私は1人で皆の後ろをついていく
しょうがないじゃん!行く方向同じなんだから!
なんて聞こえもしないことを1人心の中でブツブツ言っている
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現場について皆で
とあいさつをする
そして一目散にオンニのところへ行く
そう、オンニはメイク担当
そしてオンニはメイクを始める
オンニはこうしていつもメイクをしているときに聞いてきてくれる
そんな楽しい会話をしてるっていうのに、
は?
正直なとこソミちゃんにはオンニって言って欲しくない
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ソミちゃんは私の大切なオンニまで取ろうという気でいるのだろうか…
私は心配そのものの目でオンニをずっとみていたら、オンニは気づいて、笑顔で、「大丈夫」とでも言っているかのように頷いてくれた
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そして嫌でも撮影は始まる
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え、?今なんて、?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。