Lunch time 🍴③
壱流)壱星!休憩交代な。
壱星)うん、ありがとう壱流。
柊)壱流、早速だがこれを2番に頼む。
壱流)はーい、おっグラタンw
グラタンはカフェの人気メニューで俺も大好き
見るだけでちょっとテンション上がるってのも
おかしいけどw
壱流)お待たせしました、グラタンです。
)ありがとう、壱流。
壱流)なんだお前の注文かよ。
)何、私が頼んじゃダメなわけ?
英)イッチーは自分の分が残るか心配なんだよねー
(通りすがり)
壱流)うるさい!英知!
)ただの食い意地ね。
壱流)なんとでも言え、美味いんだから仕方ないだろ。
)それは分かる✨
壱流)だよな✨
テーブルのグラタンを見て
)これ、柊羽さんが作ってるのよね?
壱流)そうだけど?
)そっかw
壱流)なんだよ..意味ありげに。
)柊羽さんの手づくり料理食べれて嬉しいなって。
壱流)ふーん。
)何よ。
壱流)別に。(柊羽、柊羽ってなんだよ...)
)冷めないうちに食べよっと、仕事に戻ったら?
壱流)言われなくても戻るっての!
・
・
・
壱流が離れるのを見送って
)いただきます...うん、やっぱり美味しい。
初めて食べたのは壱流に連れてこられた時
美味いのがあるんだって嬉しそうに話してた
壱流がここで働くようになって
一緒に食べる機会は減ったけど...
)気付きなさいよ..
職場から少し遠いこの場所に足を運ぶのは
美味しいランチの為ではなく
)会いたいからなのに...
素直になりきれないのもあるんだけどさ。
お客さんが増えてきたので帰ることにする
レジに向かうと壱流が立っていた
)お会計、お願いします。
壱流)グラタン1つで980円な。
)じゃあ、千円で。
壱流)ん、お釣りの20円。
差し出されたお釣りを受け取ろうと
手を出した時、不意に手をつかまれる
)壱流?
壱流)...俺は柊羽みたいには無理だけど、
いつか超えてやるから覚悟しろよな!
)っ//(それって..//)
壱流)言いたいのはそれだけ!
ありがとうございました!(店の奥へ)
取り残され壱流の言葉を思い出す
)超えるって何w覚悟しろとか..
きっと赤くなっているだろう壱流を想像しながら
)とっくに負けてるよ、バーカ。
上機嫌で店を出るのだった
next Lunch time 🍴④
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!