cocktail🍹 Strawberry


ピンポーン

）はい。（インターホンに出る）

モニターには小さな肉球とネコのアップ

里）来たよ、開けてにゃん。
）ネコの知り合いはいないんだけど？

そう言うと笑いながら里津花が顔を出す

里）じゃあ、俺なら開けてくれる？
）ちょっと待ってて。

オートロックを外してしばらく待つと
ドアベルが鳴る、確認もせず扉を開けた

里）っと、ちゃんと相手を確認しないと駄目だよ。
）分かってるから別にいいの。
里）しょうがないなぁw

ニャーン！
）お前も来たのね。

バスケットに入れられたネコに声をかける

里）中に入れてくれる？
そろそろ外に出してあげないと暴れるかもw
）さっき出してたでしょ？
里）それじゃ満足できないよね〜
ニャン！
）ふふw どうぞ、入って。

招き入れてそのままリビングへ
帰りがけに寄ったペットショップで購入した
ネコ用グッズを目につく場所に設置済みだ

里）結構買ったんだね、後で俺も半分出すよ。
）いいわよ、私が好きで買ったんだもの。
それよりも出してあげたら？
里）...そうだね。

バスケットを開けるとネコは勢いよく飛び出して
早速部屋の探検を始めたようだ

）怖がってはいないみたい、良かった。
里）慣れてくれるといいね。
）そうね。

トトッとネコが駆け寄ってきたので
手を差し伸べると嬉しそうにすり寄ってきた

ニャーン♡（ゴロゴロ）

ザリっとした感覚
ネコが指を舐めている

）料理してたから、何か味がするのかしら？

微笑ましくそのまま舐められていると
その手を里津花に掴まれる

）？
里）こら、駄目だよ彼女は俺のなんだから。
ニャーン
里）お前はこっち。

どこから出したのかネコ用のオモチャを
ネコに向かって投げると夢中になって追いかけていく

）...ふふw 何？ネコに焼きもち焼いたの？

その姿がおかしくて笑ってしまった
けど掴まれた手を引かれてバランスを失って
里津花の方へと倒れ込む

里）・・・
）里津花？
里）どうしたらいいのかな？
）えっ？
里）どうしたら...俺だけを見てくれるの？
）突然...どうし..んっ！？

深く口づけられる、手を掴まれて
うまく身動きが取れないまま受け入れる

里）...はぁ.ふふw 顔が赤いよ？
）っ//...誰のせいよ。
里）俺..かなw

ネコが舐めていた手とは反対の手を握られて
引き寄せられた瞬間、指先に痛みがはしる
強くはないが甘い痺れが全身を巡る

）っ、んっ！何してっ！？
里）忘れないように刻みつけてあげるよ。
）!!...っ!ん、、
里）君は俺のなんだって...ね？

指先に与えられる甘い刺激が
強烈な映像として焼き付けられる

思い出すのはきっと、
独占欲に溺れた彼の瞳...


終わり