第170話

最 近 の 日 常
5,500
2022/03/06 13:42
松村side









『ただいまー』




「ん、おかえり。」












最近彼女がよくうちに来る。

来るのはいいのよ、もちろん。

嬉しいし。でもね、毎日のように泊まりに来てるのよ。

そろそろ何かあったんじゃないかって不安にはなる。





















『ほーくと!お風呂出来てるよ!』




「あーじゃあ先入ろうかな?」




『ん!』











彼女って何かと抱えやすいからほんとに何かあるんじゃないかと不安になる。

最近の出来事を頑張って蘇らせながら風呂に浸かる。

あなたが溜めてくれた湯は適温で気持ちがいい。















風呂から出ればカレーのいい香りがしてくる。

タオルを首にまきつけリビングへ向かうと食器に盛り付ける彼女が。

新婚さんみたいだなと思えば思わず口が緩んでくる。









『ねー、ほくと。』




「ん?」




『私たち新婚さんみたいちゃう?笑』




「ふはっ、俺も思ってた」




『北斗が旦那さんだったらきっと幸せなんだろなー』




「じゃあさ、俺の奥さんになってみる?」




『っ!な、な、え、な、ならない!!』








動揺する彼女は物凄く可愛らしくて、

俺前から彼女の事好きだって伝えてるはずなんだけどなと思う。

まあ忘れてても初心な表情が見られていいんだけどね。









『食べよ、北斗!』




「ん、ありがとね」




『んーん、大丈夫!』




「 『 いただきます! 』 」




『おいし〜!』




「あなたちょっとずつ上手くなってきたね」




『ほんと!?!ちゃんとレシピ見てるからかな』




「今まで見てなかったの、、?」




『全部目分量、、?笑』




なんてニコッと笑うからなんでも許しちゃう俺は甘々なんだなと思う。

でも彼女の笑顔に勝てるやつなんてこの世にいないはずだ。






















身支度を終えベッドで横になる俺たち。

一人暮らしをしてる男の部屋にベッドは1つしかなくて、

2人で同じベッドで横になる。







「あなた最近なんかあった?」




『え?』




「ほら、よくうちに来るじゃないの。」




『あー、、悪夢ばっか見るんだよね。笑』




「え、、?」




『怖くて、誰かの家に泊めて欲しかったの。』




「なんだ、よかった」




『え?』




「何かあったんじゃないかって思ってたから」




『んーん、何もないよ。ありがとう』















そう言って俺の背中に頭をコツンと当てて、

眠っていく彼女が可愛すぎて早く俺のものにしたい。

そんなこと無理なのは分かってる、

だからこのままずっと俺の事頼ってくれればいいなと願うだけ。










日本語大丈夫そ、、?笑


やばすぎる。笑

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