第7話

思い出して
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2020/05/09 07:04
母「もう少し待っててねー」
叶歌「ありがとう、おばさん」
あなた「……」
叶歌「高校…入学おめでとう」
あなた「ありがとう」
叶歌「高校どこにしたのって聞いても大丈夫?」
叶ちゃんは私に気をつかってくれてる。
あなた「気にしないで、烏野だよ」
叶歌「烏野…!?」
あなた「?どーしたの?」
叶歌「な、なんでもないよ。こっちの話」
あなた「ふーん。……お父さん元気?」
叶歌「うん、元気だよ」
あなた「そっか。……なんか言ってた?私の事」
叶歌「うーん、特に聞いてないかな」
あなた「そっか。お父さんにさたまには帰ってきてって言っておいてよ」
叶歌「!うん、わかったよ」
いつまでも引きずっていたってしょうがない。
次お父さんが家に帰ってくるのはいつかな…。
夕食を終え叶ちゃんは帰っていった。
私もお風呂に入り自室でのんびりしていた
目に入ったのはバレーボール
今日の放課後に怒ったことが一気にフラッシュバックした。
あなた「あの後どうなったんだろ」
私はそのままバレーボールを拾い上げトスをあげるようにボールを触った。
久しぶりに触ったボール
中学の頃とか幼い頃…バレーに関することを一気に思い出して
涙が溢れそうになった。
あなた「やっぱバレー好きなんだな」
バレーボールは好き。
でも
父の元じゃないから、私はバレー部には入らない
その気持ちは変わらなかった。
ただこの気持ちがまだあったのは良かったなって思った。
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プロフィールNo.5
白水尚登(しらみずなおと)
あなたの父。天内叶歌のおじ。
新山女子の監督
年齢   47歳
身長   186.3cm
好物     妻の作るハンバーグ
最近の悩み    子供たちに会いたい
その他     まだ会話の中でしか出てきてないが実はすごく家族思いの父親。自身は日本チームの選手だった。

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