仕事の昼休み、あなたは近くのお店でマイクラのグッズを眺めていた。

赤いポピーの花のキーホルダーが目にとまり、そっと手に取る。

急に話しかけられ、びくっと振り向いた。

これから休憩に入る予定の、職場の先輩だった。

知らなかった。

先輩はいつもテキパキと仕事をこなし、どんなお客様にも対応できる人だ。

普段は仕事の話しかしないし、この人がマイクラ好きだなんて想像もしていなかった。

興味ありげにポピーのキーホルダーを眺めると、先輩はまじまじと私を見た。

驚いた。

そこまでのマインクラフターが仕事場にいようとは。

そして、あなたはひらめいてしまった。

配布ワールドなら、ドズル社の人たちも企画に使えるものを探したりするだろうか。


もし、もしおんりーの目にとまるようなパルクールマップができたら。

私とおんりーの間でしか伝わらないようなパルクールマップができたなら。

自分の存在を、名前を、彼に伝えることができるかもしれない。

あなたは先輩と連絡先を交換し、パルクールマップの合作を約束した。