ジウさんの。
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チャニの声は、悲しそうで、寂しそうだった。
私はチャニの方に顔を向け、顔を見る。
声とは違い、強い志を持った顔をしていた。
私が見ているのに気づき、
チャニはこちらを向いて、優しく微笑む
チャニは車に戻り、
私は1人でお墓に近寄る
ここに、ジウさんがいるんだ。
私はしゃがみ、両手を合わせ、手を瞑る。
ジウさんのおかげで、
SEVENTEENは元気にやれています。
時々揉めることもあるけど、
皆仲良しです。
ファンの方々もいい人ばかりで、
たくさんの人に支えてもらっています。
______安らかに、お眠り下さい。
少し拗ねた様子のチャニは、1人しゃがんで手を合わせる。
30秒ほどして、立ち上がった
すごく、真っ直ぐした瞳。
大きくなったね、マンネ、
2人でお墓にお辞儀をし、
車に乗り込んだ。
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車を走らせる前に携帯を見ると、
ミンギュから大量のカトク。
やらかした。
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いない。よし。
と思ったら、冷蔵庫の影から、あの犬が…
私はとっさに、ハオの後ろに隠れる
そう。
あの日から、設定された、変なルール。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!