ウォヌside
ぼのにとミンギュが楽屋を出ていったあと、
俺とクプスヒョンとサランはだらだらお喋りをしていた。
ミンギュとの態度が違うんだよなぁ、やっぱり、、
テレビじゃ、ちょっといじるぐらいに見えてるから
大丈夫だと思うんだけど……
素がなぁ…
ヒョンの前じゃこんなに喋るのになぁ……
そんなことをぽやぽや考えていると、
ヒョンは俺の方をチラッと見て、
俯きながら口を開いた。
ミンギュのグラス割った話で思い出したのだろうか。
ちょっと、俺も同じことを考えていたので
椅子を座り直して足を組む。
眉を下げ、
視線を床に落としたまま呟く。
違ぇよ、謝って欲しいわけじゃねぇんだよ…
そこまで言って口をつぐむので、
ヒョンは頭をかく。
…これは奥の手を使うしかない……?
サランは目を見開く。
ヒョンは、びっくりした様子を見せたあと、指をおって何かを数え始める。
ガチャ
突然ドアが開くと、
ジラは顔だけ覗かせてすぐ消えていった。
なんかすごい忙しい奴だなあ…………
サランはそそくさと帰る支度をし、先に楽屋を出ていく。
俺はケータイを取り出し、ある人にカトクでメッセージを送った。
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まあ、こいつなら何とかしてくれるだろ…
つんつんと肩をつつかれ、振り向くと
ヒョンが縮こまったまま俺の肩にしがみつく。
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浮上してなくてすみません。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!