コンコン
久々に作業室に入る
ウジは椅子に座ったまま、こちらを向く
いつ、、渡せばいいんだよおおお
もし"それ"が作業室にもあるとしたら
全部見られてるってことだろ、、
うう、、
ぶつぶついいながらも、
作業していたパソコンに体を向け
マウスをカチカチしながら
再び作業を始める
俺はウジが座っている椅子の
後ろに立ってパソコンの画面を見ていた
次の曲こんなんなんだ…
チョンチョン
服をつつかれ
ウジの顔を覗き込むが、
ウジはパソコンを見たまま
なんだよ、、ただのかまちょ?(プラス思考)
そう思いながらまた俺もパソコンに
顔を戻した
すると、パソコンの上の、
検索する欄のところに
"なんかあった?"
の文字がある
やばいジフナ大好き…
俺はポケットから
ジュナから受け取った紙を
見えないように取り出し
ウジの手と俺の手の間に紙を挟み
ウジに紙を渡した
口パクでそう言うと
ウジは目を合わせずに、軽く頷いた
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。