あなたチャンside
ほぼ全員を起こし終わり、
私はぼのにとご飯の準備をしていた
ジス오빠が、私の横を通り過ぎる
"ジヌムが居れば他のマネはいらない"
その声が
脳裏に焼き付いて、消えない
"殺せばいいんだろ、って…"
ウォヌが青ざめた顔でいったあの言葉も
しっかりと焼き付いている
오빠が、ただ横を通り過ぎただけで
《私は殺される》
と自覚する
ん、
とぼのには微笑み
ご飯が並んでいるテーブルの椅子に座る
.
.
そりゃ、食欲だって無くなる
同じテーブルでご飯を食べている人が
いつか私を殺すんだよ、?
だめだ、、
恐怖と、疑問で泣きそうになる
食器を洗う手が震える
.
私はびっくりして、洗っていた包丁で指を切った
ウォヌは私の手を洗ってくれて、
ジュナは指に絆創膏を貼ってくれた
ジュナはテーブルに戻り、
またご飯を食べ出す
ジス오빠がバカにする声が
私の耳を通り、頭の中を駆け巡る
"子供か"
"子供か"
"ジヌムが居れば他のマネはいらない"
洗う手も、何かを考える脳の機能も停止しそうだ
私は、ひやっとした感触を覚え
我に返り、手を見ると
ウォヌが私の手の上に、手を重ねていた
私の脳内を読んだのかなぁとか
顔に出ちゃったかなぁとか
ウォヌは全部悟ったのかな、
今はその優しさに触れたら
涙が止まらなくなりそうで
ははは、と
へらへらした態度で返した
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!