次の日、私とジラは社長室に呼ばれた。
私達は社長の前に並んで立つ
社長の隣には、1人の女の人がいた
ジラは大きな声で笑い飛ばしたが、
私は苦笑いをした。
そう言うと、下手くそなウインクをとばしてくる。
苦笑いもできない。
女の人が、社長の真隣に立ち、お辞儀をする。
スタッフさんだったんだね、
.
.
え、、
それって色々大丈夫なの?
事務所とか、しかも何か起きた時に
あの子達を誰が守るの???
んん…とうなる私の隣で、
ジラが口を開いた。
わ、まともなこというのねアナタ!!!
私も必死に頷くと、
スタッフさんはうーんと考え込む。
そ…うなのか。
大丈夫かな、みんな知ってるカメラマンさんなら…
冷静に考えたら、
仲良くなるキッカケにもなるだろうし、
Fageの人気もより集まる…。
不安そうな目をしてこちらを見る
あんたそんな顔できるのね。
嘘に見えるけど。
まあ、女の子担当してるし、そりゃ不安かな…
いや、でも。
.
ジラが頭を下げるのと同時に、
私もお辞儀をする。
上から、ありがとうございます
という声が聞こえて
2人で頭を上げた。
また、下手くそなウインク。
ジラは華麗にウインクをとばし、
社長と笑いあっていた。
不安だけど、、
皆成人男性だ。うん。そうだった。忘れてた。
バブいのも何人かいるけど、
成人だった。そうだった。
大丈夫だろ、うん。
私達は社長室を出て、
解散した。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。