皆を撮影場所に送り出して、
皆を見守ること2時間…
プルルルル
画面を見ると、
"社長"の文字が。
時計は2時を指している。
ここからなら………うん、間に合う。
私は電話を切り、
近くのスタッフさんに説明して
13人を預け、車で会社に向かった。
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会議の内容は、
新しいグループを出すかもしれない、と言う内容だった。
へぇ…と思ったけど、
まあ、興味はあるっちゃある。
私は近くの自販機に向かい、
オレンジジュースを買った。
時計を見ると、4時近く。
あ〜迎えいかないと…
そう思って、オレンジジュースを手に取り
廊下を歩いていた。
すると、向かい側から
1人の女の子がこちらに歩いてきていた。
あぁ…、練習生かな。
大変だな、めちゃくちゃ汗かいてる。
すれ違いざまに微笑んで会釈をすると、
その女の子も軽くお辞儀をした。
私はそのまま廊下を歩き、
ロビーを出て
13人の子供たちを迎えに行くことにした。
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私は練習を抜け、自販機に向かう。
すると、綺麗な女の人とすれ違った
その女性は、私を見ると少し微笑み会釈をする
私も軽く頭を下げ、横をとおりすぎた。
あの、顔
私は振り向いた
その女性は、もう遠くの方を歩いていて
角を曲がって行ったので、もう見えない。
まさか…ね、
私は雑にお金をいれ、
4回ボタンを押し
4本のお茶を脇にかかえ、
走って練習室に戻った。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。