妹グループかぁ。
とずっと考えているうちに、
いつの間にか顔合わせの日に。
妹…妹…
一人っ子の私には、
めちゃくちゃ嬉しい。
わかってるよ、グループでしょ、知ってる
でも、姉妹っていいじゃん。
そりゃ毎日男13人と暮らしてるけど
お兄ちゃん♡弟♡とかじゃないの
もうただの群れなのね。まじで。
感動に浸りすぎて道を間違える。
やばいやばい、と言いながら1個先を右に曲がり、途中で元の道に合流する。
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コンコン
私達は、事前に指定されていた会議室に入った。
まだ社長しかいないっぽい。
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社長がドアを開けて会議室を出ていくので、
私もとりあえずついていく。
ドアを開けたところに社長は立っていて、
手短に済む話だ、と悟る。
私はおそるおそる聞く。
すると、社長は顔の前に両手を合わせ、少し頭を下げた。
私が意味がわかっていないのも気にせず、
社長は謝り続ける
言いたいことは全部言い切ったのか、
腕時計を見て
社長はそのまま廊下を駆け抜けていく。
忙しい人だな…いや、忙しいよな、そりゃ社長様だし。
取り残された私は、大人しく会議室に戻る。
コンコン
私の声を遮るように、ノックが聞こえた。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。