スニョアside
俺たちは、黙って練習室へ向かった
誰一人として話さない。
右から声がし、
振り向くとジュナが後ろを歩いていた
俺は歩く速度を下げ、
隣を歩く
前を歩くジョハニヒョンとジスヒョンを
ちらちらと見ながら、
ジュナは小声で囁く
誰かが言い出そうとしなくても、
自分から言おう
そう決めてた。
俺はもう、ジュナに心配されて、
叱られるまで、話が出来なかった
クォン・スニョンじゃない。
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皆を見渡すジスヒョン
ハニヒョンと、小声で何かを話し合っている
ジフナは、ヒョン達から少し離れたところで
それを見ていた
よし
隣にいたジュナは、
俺をちらっと見て、1歩後ろに下がった
.
ジスヒョンは、ハニヒョンと目を合わせ
優しく微笑んだ
ヒョンは皆を1人ずつ見て
ヒョンと真反対にいるあなたの名前を口にした
あなたは、久しぶりに名前を呼ばれたからか、
少し泣きそうな顔で
はい、
と返事をした
深く頭を下げるヒョン
あなたは戸惑う
頭を下げたまま、ヒョンは謝り続ける
あなたはヒョンの方へ真っ直ぐ歩き出す
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俺らは、輪になって座った。
すると、ジスヒョンが1番先に口を開いた
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。