第9話

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2022/07/15 11:00
私は春に帰国した。
あの日、五条さんと会ってから連絡は取ってない。
何度かメール、電話が来たけど出なかった。
あんなこと言ったクセに

あんなこと言われたクセに
まだ、想っていた。
家入硝子
で最近は?男できたの?
誰か紹介しようか?
あなた
…いえいえ、ハハッもー仕事結構忙しくて。
少しは休み貰えると思ったけど、
ぜーんぜんっ。ブラック企業でしたハハハハハ
家入硝子
フフフ、一緒だな。あなた。
あなた
ん?何がですか?
家入硝子
あのバカとさー。
あえて、ゆっくりしないんでしょ?
ん?忘れたい事でもあった?
あなた
///…ヘヘッ。特に。
家入硝子
五条とは?…始まったの?終わったの?
あなた
ん、ハハハハハどちらでもないですよ。
家入硝子
夏油にしろ、五条にしろ
何であんなクズどもが良かったのか、
あなたの趣味、マジで分からんよハハッ
ー車中ー
五条悟
はぁぁーっくしょーん……ヤベ ズズズ
伊地知
五条さん、だ、大丈夫ですか?
五条悟
あー?チーン(鼻かむ)ヤバいねー。
伊地知
明日は任務ないですし、
1年生の座学も私がやるので、
ゆっくりお休みされたらいかがですか?
五条悟
いやー、まーた誰かが僕に恋したんだな~
モテんのも辛い〜ハハハ
伊地知
多分それは違うと思いますが…
五条悟
伊地知〜後でまじビンタねー。
ンにしてもさぁ…
何でこう毎日任務かねー。僕、教師だよ?
マジ、カラダ持たねーての。
伊地知
1年生が入学してから余計、
仕事増えましたもんね…お察しします。
明日はゆっくりお休み下さい。
珍しくしんどくなってる…つかダルいなぁ…
マジ、体調わるっ。
ずっと寮で寝泊まりしてるし。メシも満足に食ってないか…
さっきの任務もあんな雑魚、秒なのに、
呪術式使うまでもなかったけど、ちょい時間かかった。
判断力、にぶってんな。

多忙に馴れてるはずなのに…
マジ、ど〜した?僕。
五条悟
・・・(LINEを開き、文字打ち)ん~…
ピッピッピッピッ
五条悟
「あなた、元気してんの?亅
・・・ハハハ僕…何してんだか。いよいよ寂しくなったか?
オレそんな奴じゃねーだろ?
まぁ、送ったとこで返事こねーか。(LINEやめる)
LINE書いては消して、書いては消す。何回目?
連絡よこせよ・・・
翌朝ーミーティングルームー  ガラッ
五条悟
(ダルっ…ヤバい。フラフラするじゃん…)
おっはー
家入硝子
おはよ。…顔色。大丈夫か?
テンションおかしいだろ。
五条悟
ん?別に、普通だけど?なに?
七海
チラッおはようございます。
今日辺り、危険ですね。朝礼終わったら、
横になった方が宜しいかと。
五条悟
ちょっと〜、やめてよ。意欲削ぐなーって。
普通だよ。何?皆してそんなに気にしてぇ。
伊地知
五条さん、今日は座学終わり
軽い任務に1年生を派遣するので
どーかごゆっくり。
連勤続きなんですからっ。
五条悟
ハハッ、お前がゆ〜なよ。
そもそもお前のせいなんだよ。
伊地知
えぇ〜…
家入硝子
気にすんな。
七海
珍しくサングラス。
アイマスクは締め付けがキツイですか?
あなた、正直に言わないと損しますよ。
五条悟
(図星)…たまにはいーじゃーん。
僕の魅力を1年ズにも教えてあげないとハハッ
ん。じゃねー。
バレバレかよ。ま、いーや。朝礼終わったら少し休も。
ー1年ズ教室ーガラッ
五条悟
いやいや、みなさーん、おはよ〜
虎杖悠仁
おはよーござまーすっ。
五条悟
(ズキッ)おー悠仁、元気いーねぇ。ハ、ハハハ
釘崎野薔薇
毎日、ハイテンションなんて、
こっちが疲れるわ。
五条悟
(今日は僕も同感)
野薔薇も…クラッ…アハハハ元気元気。いーね。
伏黒恵
…ジー…
五条悟
ん…な、なに?恵。…そんな見つめちゃって…
伏黒恵
大丈夫ですか?
五条悟
…え?何が!
伏黒恵
顔色悪いくないですか?
虎杖悠仁
あー。確かに。グラサンだし。
なんか雰囲気違うと思ったわ。
釘崎野薔薇
いや、そこじゃねーだろ。
確かに、元から色白だけど、
ちょっと違うわね。青白いみたいな…
五条悟
嫌だな〜。サングラスはたまたまよ?
僕のオフショット的な姿も見たいかなと
思ってなんだけど…
だし…恵?変なこと言わないでよー。 
なぁ、悠仁?
虎杖悠仁
うん。変わんなくね?グラサンの先生も
新鮮じゃん!アハハハどっちでもいーけどなっ。
あれ?今日、座学かぁ。
五条悟
悠仁?どっちでもいいて…もうちょっとない?
釘崎野薔薇
あーんた、毎日体術ばっかな訳ないでしょ?
教養付けなさいよ。たく。
伏黒恵
・・・とりあえず、朝礼してください。
五条悟
うん・・(クラッ)・・・えーとっ・・・
今日も元気で、頑張りましょー!ハハッ 
あ、夕方から任務ねっ。
以上っ。あとは、座学まで休憩〜っ!
虎杖悠仁
はいー?そんだけ?
まだ入学したばっかなのにぃ?
なんか、連絡事項とかさ…
五条悟
ん?・・そんだけだけど?
他になんかある?
釘崎野薔薇
コソッ そんだけの方がいーのよ。
長くなるからっ。
伏黒恵
虎杖、そんな日もあんだよ。
そっとしとけ。
虎杖悠仁
え?そーなん?
五条悟
ちょっとちょっと〜皆
僕を何だと思ってるのぉ?
フラフラフラ〜。じゃ、座学頑張ってね〜ヒラヒラ〜
パタン

ヤバい。ヤバいな。フラフラする。
悠仁のテンション効いたぁ
硝子の術式有効かな…疲労回復って…フラフラフラ〜
あれ…グランッ…?…意識が…
ー医務室ー
家入硝子
おい、五条?ごじょー?
五条悟
・・・んん
七海
背が高い割に軽いですね、五条さん。
相当、体力消耗してるようにも見える。
連日任務で、疲労が蓄積したんでしょう。
たく。そういうトコですね。この人。
家入硝子
まぁな。性分だ。
ありがとな、七海、運んでくれて。
伏黒恵
五条先生、大丈夫ですか?
家入硝子
大丈夫だ。ただの疲労だ。
点滴打って寝てれば明日には回復するよ。
伏黒、よく気付いたな。
伏黒恵
いえ、昔からそういうトコあるんで。
元気に振る舞うほど、つまらない事ゆーし。
あ、上部何が覆っておいて下さい。 
多分、目がうるさいとか言い出すんで。
七海
さすがですね、伏黒くんは。
伏黒恵
いえ、めんどいだけです。
じゃ、教室戻ります。
家入硝子
アハハハいーねー。了解した、ありがとな。
五条悟
んっんん・・・目、うるせー・・・
家入硝子
ほらよ。バサッ(上着を上部に掛ける)
七海
本当なんですね。
家入硝子
伏黒は、いー子だわ。アハハハ
あ、悪いコイツ点滴終わったら、
寮に運んでくれ。
あなた
はい。え?・・・夕方。大丈夫です・・けど
五条さんが倒れたと硝子さんから連絡を受けた。
単純な疲労と聞いて安心したけど。
人がいないから手伝って、私に何ができるのか・・
10年振りくらいに高専へ向かった。
ー医務室ー
家入硝子
フフッ、久しぶりの医務室でしょ?
来てくれてありがとう。
あなた
///ヘヘッ、懐かしいですね。変わんない。
あ、硝子さん、私、手伝いて
何もできませんよ?もう、そんな呪力ないし…
家入硝子
ハハハハハ、任務ね。あなたは五条の付き添い。
寮で寝てるから。
あたしはこれから処置室なんだ。
アイツ構ってる暇ないし、
七海も生徒も。任務に出てるから。
あなた
え?///…硝子さん?
家入硝子
弱ってるアイツを構ってやれるのは
あなたしかいないなーと思ってね。
めんどい奴の介抱役なんて、
ここには誰もいない。五条もあなたなら
大人しくすんだろ。
アイツには短くても静養が必要だ。
あなた
///でも、
家入硝子
フフフ、もし、ここに夏油がいたら、きっと…
アイツが面倒みてたかもね。
でも、もう今は違う。フフフ
五条はあなたがいいんだよ。可哀想にな。
あなた
…//ちょっと行ってきます、ね。
家入硝子
いってら〜

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