第8話

帰り道
880
2020/04/06 11:03




私「たーのしかったねー!!!!!」



矢野『めっちゃ楽しかった!』






ライブが終わり、私たちは興奮冷めやらぬ中

会場を後にする






私「HANABI歌ってくれて泣きそうだったよー」



矢野『HANABIのあのイントロで会場の盛り上がりもすごかったよね!』



私「わかる!うぉーーー!!て感じだった!」






その後も矢野くんと他愛もない話をした






私「あ!そういえばさ、まさかアンコールでSign歌ってくれるとは思わなかったよね!」



矢野『そうだね!ビックリした』



私「あの歌も好きだなー」



矢野『良いよね』






そう言い、俯きながら優しく微笑む矢野くん





もしかして






私「矢野くんの1番好きな歌ってSign?」



矢野『そうだよ、よく分かったね?笑』



私「分かるよー!もう矢野くんのことは結構分かるようになった気がする!」



矢野『おぉー!じゃあ矢野マイスターだね』



私「マイスター??」



矢野『ははっ』






たまに矢野くんは難しいことを言う(私が馬鹿なだけ)






私「あ、じゃあ私こっちだから!」






学校が同じとはいえ、最寄り駅違うだろうし






矢野『あ、そうなの?俺もそっち方面だよ』



私「そうなの?最寄りどこ?」



矢野『玉川駅』



私「あ、じゃあ2つ隣だ!」



矢野『2つ…てことは新川駅?』



私「そうそう!」







そっか、矢野くんの家ってそんなに遠くなかったんだ








私「あそこで桜井さんがさー!」



矢野『あれね!かっこいいよね』







電車に乗っても私と矢野くんの会話は
ミスチルで持ち切り






ーーーーー次は、新川駅ー、新川駅ー






私「あ!じゃあ私ここだから!今日は本当にありがとう!また学校でねー!」





と告げて電車を降りると、





矢野『あ、待って待って!もう遅いし送るよ』





矢野くんも一緒に降りてきた





私「え!いいよいいよ!そんな遅くないし!」



矢野『いやもう22時だし』



私「ほんと平気だよ!家すぐそこだから」



矢野『じゃあすぐそこまで送ってく』



私「いやいやいや…明るいし大丈夫だよ!」



矢野『送ってく』







が、頑固だ…








そうこうしてる内に電車は出発して行ってしまった







私「じゃあ、お言葉に甘えます…」



矢野『いえいえ』







満足したようにニッコリ微笑む矢野くん


か、かわいい


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