第23話

同じ気持ち
727
2020/04/23 16:08


ーーーーー次の日






どんな顔して矢野くんに会ったら良いんだろう…





そんなことを考えながら登校していると






山田『おー?あれは矢野くんの彼女ではないか?』



栞『ですね!あれは矢野くんの彼女の真野七瀬さんであります!』



私「…………声がでかい!」



山田『なんでだよ〜隠すことないじゃん』



私「てかしーちゃん!なんで山田に言ったの〜」



栞『え〜だってさっきそこで会ったからつい♡』



私「つい♡じゃないよもう〜」







しーちゃんには昨日の夜に連絡して
矢野くんと付き合う子になったと伝えた



山田に知られるとかなんか恥ずかしい!!!








山田『お!真野!彼氏くんのご登場だぞ!』



私「はー?」






そう言い後ろを振り向くといつも通りの涼しい顔した矢野くんが立っていた







矢野『??』



私「や!矢野くん!!オハヨウ!!」



矢野『おはよう…(何でカタコト??)』



山田『ヒューヒュー』



私「山田(怒)」



山田『矢野の彼女こわーい!』



私「なっ!!(照)」







矢野の彼女って、、




響き良すぎる!!!!!!!!!








矢野『早く行かないと遅刻するよ』



山田『なんだよ彼氏くんはいつも通りかよー』



矢野『…………』



山田『お?あれ?矢野照れてる?照れてる??』



矢野『………(怒)』






矢野くんが、、照れていらっしゃる!!!!






矢野『………何?』


私「……ううん!なんでもない!」






朝から矢野くんの照れた顔見れて幸せ…!!


なんて本人には言えない…





山田『でもさー、部活引退すると本当にあとは受験まっしぐらって感じだよなー』


栞『それねー、、』






そっか、、もう高校3年生だもんね

将来のことなんてまだ何も考えてないよ…







栞『夏休み中にオープンキャンパス行って、行きたい大学絞らないとだよねー』


山田『それなー。やっぱり体育大が良いかなー』


栞『あー、山田は体育大っぽい!笑』


山田『ぽいってなんだよ!笑』


栞『私はやっぱり美容系とか憧れる!でも保育士もなりたいな〜』


山田『保育士とか似合わね〜笑』


栞『どういう意味よ?(怒)』


山田『しーちゃんこわーい』


栞『キモ!』


山田『ひっでー!聞いた?ねぇ、そこのカップル今の聞いてた?キモだって!!』





カップル、、





ふと矢野くんの方を見ると、、







矢野『……』







一瞬目が合ったけどお互い気恥ずかしくなり目を逸らす



矢野くんも私と同じ気持ちなんだと思うとすごく
嬉しくなった



その後も山田としーちゃんのやり取りを横目にしながら、駅から学校までの道を歩いて登校するのだった。






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