第50話

幸せとは
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2020/05/23 17:34


いよいよクリスマスを来週に迎えたある日。




私は悩んでいた。




矢野くんのことは好きだけど、このままの関係で良いとは到底思えない。。




私は矢野くんを幸せにできるのかな、、?




どんどんネガティブな方に考えてしまう。






こんな時頼ってしまうのは、、






私「ねぇ、聞いてる?コタ?」




コタ『………めんどくせぇ』




私「もうどうしたら良いか分からないんだけど」




コタ『………』






どうしたら良いのか分からない…



このまま付き合うのか、別れるのか、、



少なくとも矢野くんの心には、莉子ちゃんがいる。



時間が解決するかもしれないし、



解決しないかもしれない。



でも



もしも二人が再会したことに意味があるとするなら、、、





もうそれは、、、






するとコタは読んでいたマンガをパタンと閉じた






コタ『お前さ、矢野のこと好きなの?』



私「え?」





突拍子もない質問に目を見開いた。





コタ『好きなのかって聞いてんだけど?』



私「そ、そりゃ…嫌いじゃないよ」



コタ『ふーん?』



私「え、何?」



コタ『俺にはもう答え出てるように思えるけど』



私「……どういう意味?」



コタ『お前、矢野が好きだって答えねーのな』



私「…………っ、、」







嫌いじゃない、、、




それは無意識に出た言葉だった







コタ『矢野を幸せにできるかどうかよりも、まずお前が幸せになれるのかどうか考えろよ』








私が幸せになれるのかどうか、、、




幸せって何?




そんなの今はまだ分からないよ。




それに、幸せがどういうことを指すのかは人それぞれだから。






私は矢野くんが隣にいてくれればそれで幸せだよ






うん、それだけで幸せ、、、








幸せ、なはずなのに…











私「…………あれ?おかしいな…」









ポロリと涙が頬を伝う









コタ『…………』







コタはぶっきらぼうにタオルを私に押し当てた。







コタ『……言っとくけど、泣いても俺は彼氏持ちの女を抱きしめるようなことはしないからな』




私「……いや、そんなの期待してないし…笑」




コタ『そこはちょっと期待しろよ(怒)』




私「あははっ笑」









変わらないコタの態度に少し安心した。








コタ『まぁ、あんまり難しく考えんなよ?』





ーーーーポンッ





コタの大きな手が私の頭に置かれた





こんなに気遣われて情けないな、私…






私「………ありがと、コタ」









ーーーーーーー







そしてクリスマスイブ当日の朝








コタ『…………それがお前の答え?』




私「うん」




コタ『………本当にそれで良いんだな?』




私「……うん、ちゃんと考えた」




コタ『後悔しないか?』




私「うん」












私が選んだ答えは、、、、



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