第11話

照れる
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2020/04/09 04:08



栞『ななー♡ライブはどうだった?』


私「楽しかったよー!」





ライブの次の日、
登校して早々にしーちゃんに声をかけられた





栞『で?で??』





キラキラした目で、何か進展あったのかと
目で訴えてくるしーちゃん





私「しーちゃんが期待しているようなことは何もありませーん!」



栞『えー!ほんとにー??あやしいな〜』



私「本当に普通にライブ楽しんで帰っただけ!」



栞『あれ?なな焦ってる〜??笑』



私「もう!」



栞『あはは!ごめんごめん!楽しかったなら良かったよ〜!』






本当に何か報告するようなことは何も無いし…



するとそこに山田と矢野くんが教室に入ってくる






山田『はよ〜!真野、ライブ楽しかったんだって?良かったなー!』



私「え!あ、うん、楽しかったよー!チケットありがとうね!」





矢野くん、もう山田にライブのこと話してたのか





矢野『おはよう』



私「あ、おはよう!昨日はありがとう!」



矢野『こちらこそどうもありがとう』





お互いペコっと会釈をする





私「駅までちゃんと帰れた?」



矢野『真野さんの家、駅からほぼ真っ直ぐだから』



私「あ、そか!」







クスッと笑う矢野くん






ヤバい




ヤバいヤバいヤバい





矢野くんがすごくキラキラ輝いて見える!!








矢野『ん?』




私「ん!?ううん!?」







な、なんだこの、、ちょっと気恥しい空気は!?







山田『ん!?家まで送ってったん?』



矢野『うん、夜だったし』



栞・山田『へぇ〜〜』







山田としーちゃんが顔を見合わせてニヤニヤ
しているのに対して何か言い返したくても
顔がどんどん赤くなっていくのを
自分でも感じて思わず顔を逸らしてしまう








山田『俺も行きたかったー!セトリ聞かせてよ!』



矢野『まず1曲目が、、』






山田が気を利かせたのか、話を逸らしてくれた







ふぅ、、、






今のうちに落ち着こう







栞『……ふふふふふふ』



私「……………その不気味な笑いは何…」



栞『ふふふふふふふ』



私「……………しーちゃん、授業始まるよ!」



栞『はーい』







しーちゃんはニヤニヤしながら自分の席に戻った







しーちゃんが期待してるようなことは何も無いし



うん、何も無い!!




矢野くんはただの友達だもん!

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