第5話

日誌
1,011
2020/04/02 10:22




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早速その日の放課後、私と矢野くんは教室に残り

日誌を書く





矢野『部活行っていいよ?』



私「いや、私もクラス委員なんだしやるよ!」



矢野『そんな大したこと書かないしすぐ終わるよ』



私「えー、ひどーい、私にも手伝わせてよー」



矢野『あ、いや、追い出してるわけじゃないから』






冗談っぽく言ったのに

急にあたふたし始めた矢野くん





私「分かってるよ!笑」



矢野『そう?それなら良かった…』






そしてまた視線を落とし、日誌を書き始める






私「へぇー、矢野くんって字綺麗なんだねー」



矢野『え、そう?』



私「男子って字下手なイメージあるけど矢野くんはめっちゃ綺麗!」



矢野『んー、それって俺褒められてるの?』



私「え?褒めてるよ!」



矢野『分かりずらいな!笑』






そう言いながらクスクス笑う矢野くん


そういえば


あまり笑ってるところ見たこと無かったかも






私「矢野くん笑った顔めっちゃ可愛いじゃん!」





するとハッとしたように矢野くんは顔を背けた






私「え?なに?なんか変なこと言った?笑」



矢野『全然可愛くないから!』



私「可愛いよ!」



矢野『俺男だし』



私「知ってるよ!笑」



矢野『はぁ…』






矢野くんがゆっくりこちらに顔を向けると


頬がピンク色に染まった矢野くんの顔が見えた







ーーーードキン、







矢野『俺、男だから』




私「だ、だから…知ってるってば…」







その視線から目を離せずにいると

矢野くんが照れながら

私のおでこをシャーペンで小突く






矢野『男は可愛いって言われても全然嬉しくないから!覚えといて!』



私「う…はーい……」







小突かれたおでこを擦りながら


騒がしい心臓を落ち着かせようと


静かに深呼吸をした







ーーーードキン、ドキン、、







なんだこれ、、








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