第14話

充実した日々
850
2020/05/28 05:24
あなた

私は無一郎が言った通り、中等部の時、バスケ部に入ってた。

時透無一郎
だよね。良かった。間違ってなかった。
あなた

うん。私、結構運動神経良いじゃん?

冨岡義勇
そうだな。
あなた

だから、結構上手な方だったんだよ。それで、同級生とか、高等部の先輩達からも褒めてもらえて、すっごい嬉しかった。

あなた

そんときは本当にバスケが楽しかったし大好きだった。"仲間"も出来て、毎日が本当に充実した日々だった。

不死川実弥
ならなんで、球技大会は出たくないんだァ?
あなた

それは...私、もっと強くなって"勝ちたい"って思ったの。だから、毎日、部活が終わって、皆が帰ってから自主練してたの。..家に帰っても誰もいないしね。

あなた

...それが駄目だったみたい

伊黒小芭内
何故だ?
あなた

ある日、その日も自主練してたの。そしたら....








───────




ギィー(扉を開ける音)

あなた

..!?

あなた

あっ!先輩方!お疲れ様です!

先輩
何がお疲れ様です!だよ。
先輩
よくそんな平然と言えるねぇ。
あなた

え?









───────





あなた

高等部の先輩が何人か来たの。なんでそんなこと言われなきゃ行けないのか意味が分かんなかった。

あなた

"強くなりたい"って思って練習することの何が悪いの?って思った。でも...









───────




先輩
この頃、一気に強くなったと思ったら。
先輩
そう言うことだったんだぁ。
先輩
最低だね
あなた

え?..私はただ強くなりたくて...

先輩
はぁ?"何が強くなりたいから"だよ
先輩
私たちのこと見下してるんだろ?
あなた

え?そんなことn..

先輩
"そんなことないです"って言おうとしてんの?笑 だってよ。私たち、馬鹿にされてるねぇ。
先輩
うわぁあなたちゃんってそんな性格だったんだぁ。引くわ
先輩
ちょっと強くなったからって調子乗んなよ!!






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あなた

知らないうちに先輩達よりも強くなってたみたいで、日に日に強くなっていくのに不思議に思って、高等部の先輩がわざわざ様子を見に来たらしい。私は本当に自分が強くなりたかっただけで、先輩のことを舐めてるわけでも見下してるわけでもないし、ただただ勝つために力になりたかっただけだった。

あなた

なのにさ、急にそんなこと言われて。.......悲しかった。とっても。

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