かれんちゃんは 哀しそうな でも私を蔑むかのような目で見つめた。
私が言葉を選んでいると 保健室のドアが開いた。
私はともかちゃんとまゆちゃんを見ると、我に返り言葉が喉につっかえる。
in 校庭
チーム決め、か……
ヤだな…
ほら、私はどこにいても嫌われる。きっと、かれんちゃんにも…
………え?
いつものかれんちゃんと違う。
私はかれんちゃんに目を向けた。
低い声で、酷く軽蔑しきった目 さっきの雰囲気。
男子達の数人、女子までもがビックリしている。
なんで私のために?今まで 沢山苦労して積んできた信頼なのに。
それをドブに捨てるようなことして。
自分でも 私に価値がないことは分かってるから……。
心を読んだような、
ともかちゃんは私に微笑みかけると かれんちゃんの方をむく。
かれんちゃんは ゆっくり言う。そして 今まで見たことの無いような眼力で男子達を睨みつけた。
私もかれんちゃんはに視線を移した。
「さっきのかれんちゃん、カッコよかったよね」
かれんちゃんは 恥ずかしそうに俯いたまま話した。
私は驚いたが
かれんちゃんは 腹黒です。
でも、人よりちょっと違って かれんちゃんは素直になれんだな
なんて、勝手な解釈しちゃったりして(๑¯﹀¯๑)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。