第60話

50話!
1,944
2019/05/11 21:04
紫夜 (you)
紫夜 (you)
このイマジネーションを抱えて
俺は行くよoh―oh!
Ahー、俺は行くよoh―oh!
男子
いいぞいいぞー!!
女子
キャー!もっともっとーー!!
芹川 樹
芹川 樹
んじゃ、最後は!
紫夜 (you)
紫夜 (you)
『アスノヨゾラ哨戒斑』!
これまで一番練習してきた曲。
高音との切り替えをチマチマとしないと。
みんなの呼吸も整う。








あ、




緊張抜けてる。




三鷹くんの言う通りだな。
もう楽しもう、精一杯、



今までやった全てを


ぶつけるくらいに!
他の曲はドラムとかが先導して曲が始まるが、
この曲は私の声で始まる。


そして、最初は私の声だけ。
段々と、暗くなる。
すぅっと息を吸い、
紫夜 (you)
紫夜 (you)
『気分次第です、僕は。
敵を選んで戦う少年。
叶えたい未来も無くて、夢に選ばれるのを待ってた。』
そして、みんなが入ってくる。
















紫夜 (you)
紫夜 (you)
『今日の日をいつか思い出せ未来の僕ら』
芹川 樹
芹川 樹
ありがとう!!
紫夜 (you)
紫夜 (you)
皆さん最後までありがとう!
女子
えーー!?
男子
もういっちょー!!
女子
アンコール!アンコール!
男子
アンコール!アンコール!
真田 楓
真田 楓
仕方ない!やったろ!
芹川 樹
芹川 樹
『GO』!!
紫夜 (you)
紫夜 (you)
『歩くのが下手って気付いた、
ぶつかってばかり傷だらけ。
どこに行くべきかも曖昧。
凸凹丸い地球の上。』
男子
いいぞー!!
女子
バンプさんかー!いいねー!












そんなアンコールも
紫夜 (you)
紫夜 (you)
『誰かが誰かを呼んだ声、
知らない同士、人の群れ。
凸凹丸い地球の上。』



終わってしまう。



『ヒバナ』はもう一度アンコールされなかったし、あんまり練習できていないけど。
息を揃え全員で礼をする。
FLOWER
『ありがとうございました!』
女子
今日も最高ー!!
三鷹 雪
三鷹 雪
これからも頑張れー!!
紫夜 (you)
紫夜 (you)
皆さん!ぜひグッズ買ってくださいね?私達も着けてるので!(笑)
スッと手首に着けたゴムバンドを皆に見せると
女子
やば!まだあるかな…!!
男子
早く買いてぇ!!
真田 楓
真田 楓
以上!『FLOWER』でした!!
紫夜 (you)
紫夜 (you)
ガーベラ後お願い!
芹川 樹
芹川 樹
はぁい!!みんな!
今日は来てくれてほんとにありがとう!!これからも、この4バンドを
よろしくお願いします!!
全員
ワーーーー!!!
(舞台裏なう)
辺りが暗くなった後、芹川くんは戻ってくる。
そして、明るくなり観客は騒ぎ始める。
どうやらグッズを買う人でごった返しのようだ。
神田 大和
神田 大和
宣伝した影響が凄いな…
ウンウンと頷く芹川くん。
あ、あれ?


何か緊張が解けたら。



パタッ
碧未 翔
碧未 翔
!?大丈夫か?
思わず座り込んでしまった。
まったく、碧未くんは優しい。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
大丈夫。気が抜けただけだから…
真田 楓
真田 楓
分かる…緊張が、一気に抜けて変な感じー。
三鷹 雪
三鷹 雪
でもまぁ、頑張ったんじゃない?
神田 大和
神田 大和
さ、そろそろ行くぞ。他のバンドへの挨拶と片付けがあんだ。
FLOWER
おー!!
碧未 翔
碧未 翔
立てるか?
紫夜 (you)
紫夜 (you)
え?うん。
碧未 翔
碧未 翔
ほら。手貸すから。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
ありがとう。
碧未くんが手を差し伸べてくれて立ち上がる。
碧未 翔
碧未 翔
無理はすんなよなー?ほら、あいつらの後追うぞ!
紫夜 (you)
紫夜 (you)
うん!

プリ小説オーディオドラマ