第131話

114話!
1,066
2020/05/24 07:54
三鷹 雪
三鷹 雪
スピーカーは誰か持ってった?
芹川 樹
芹川 樹
さっき放送委員の浜っちが持ってった!
碧未 翔
碧未 翔
おーい、
アンプ上にやんの誰か手伝える~?
真田 楓
真田 楓
あっ、その中入らないで良い!
こっちから荷物回してー!
神田 大和
神田 大和
誰だ…ここにチューナー置いたの…
紫夜 (you)
紫夜 (you)
しっ、大和持っといてあげなよ、
絶対うちらの誰かでしょ…。
現在、たまたま教室で暇そうにしてたから、


という嘘を六町先生がつき、


体育館準備を手伝っております。


ちなみに文化祭は二日間やるんで、


バンドは〆の二日目、閉会式前に体育館で。


スペシャルゲストとして呼ばれている。


相変わらず凄い噂になっているけど、


『FLOWER』だとは皆まだ知らず。


裏に衣装やらアンプやら必要なものを運び、


すぐに準備は整えられるようにした。



それから一時間後。
六町先生
六町先生
はい、お手伝いと委員の皆ありがとう。お疲れさーん、解散でーす。
全員
あざっしたー。
神田 大和
神田 大和
今日は。
私と楓は親指を立て、雪は頷き、
芹川 樹
芹川 樹
いつも通りなら!
碧未 翔
碧未 翔
俺も~。
文化祭まであと少し。


ダンスなどの披露に向けて活動する部活や、


屋台の点検などをするくらすなども見える外。


私達のバンドも全員で仕上げなければいけない。
神田 大和
神田 大和
じゃあ通そう、
三回やって帰ってよし。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
早く新曲慣れなきゃ…
真田 楓
真田 楓
私も毎回指が抜けていくとこある…
碧未 翔
碧未 翔
作ったのが雪だから譜面ムズいだろうな。
芹川 樹
芹川 樹
流石ぁ。
三鷹 雪
三鷹 雪
ごめん?
真田 楓
真田 楓
良いんだよ雪くん!!
神田 大和
神田 大和
じゃ、また後で。


文化祭、は、中学では無い行事。


つまり初めてだってこと。


それなのに、バンドで全校生徒、一般客に向け、


自分の声を聴かせるのは、少しだけ足がすくむ。


どんなスポーツ大会だって、


どんな偉い人の前で話すスピーチだって、


緊張はあまりしなかった。


それなのに、今回のライブだけは、


緊張どころか、体の芯から震えるような感じがする。
碧未 翔
碧未 翔
おーい、あなたさーん。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
え、ごめん、何。
碧未 翔
碧未 翔
いや、楓荷物取りに行ったけど大丈夫?
紫夜 (you)
紫夜 (you)
あ、うん。さっき運ぶとき旧校舎に荷物置きっぱなし。翔は?
碧未 翔
碧未 翔
俺も同じく。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
…皆は、取りに行ったのか。
碧未 翔
碧未 翔
そー。
碧未 翔
碧未 翔
…で、悩み事?ボーカルさん。
驚いた。


やっぱこういう時に優しいんだよね。


あと、鋭い。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
…よくバンドのことだって分かったね。
碧未 翔
碧未 翔
ライブ、緊張するだろ。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
…うん、珍しく。
碧未 翔
碧未 翔
俺も、誘われて、入って、
一からドラム覚えて、
碧未 翔
碧未 翔
緊張した。すっげぇ。
碧未 翔
碧未 翔
そんで初ライブ中、
スティック折っちまった。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
えっ、
碧未 翔
碧未 翔
笑えるよな(笑)
実際客に大笑いされたし。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
まじか…。
碧未 翔
碧未 翔
でも、お前は初ライブじゃない、
ここで緊張してるんだろ?
碧未 翔
碧未 翔
折ったのは楽しかったから。
そんで、お前はもうライブの楽しさ、
紫夜 (you)
紫夜 (you)
知ってる。
吃驚するくらい汗をかいてるのに、


人前なんて出たいとなんて思わないのに、


何故か、皆の音に乗せられて、歌える。


あの場でしか分からない、気持ち。
碧未 翔
碧未 翔
…じゃあ後は言わなくても分かるだろ。怖いなら客を見なくてもいい。
碧未 翔
碧未 翔
俺が、俺らが付いてる。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
うん。
皆が、いるから。
真田 楓
真田 楓
おーい!あなた~!!
碧未 翔
碧未 翔
どう転ぶか分かんねーけど、
頑張ろうぜ。
と、わしゃわしゃと私の頭を撫でた。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
…ありがと、翔。
碧未 翔
碧未 翔
おー。
ヒラヒラと手を振って、先に音楽室に入る翔。


私はその手前で、走ってくる楓を待つ。
真田 楓
真田 楓
はぁ…疲れた、めっちゃ走ったわ~。
…あれ?あなた、暑いの?
紫夜 (you)
紫夜 (you)
………あー………そうかも。





気付ける筈の、



気付けない、気持ちの正体は─────────





○o。.○o。.○o。.○o。.○o。.○o。.○o。.○o。.


あなたさん、今回も閲覧ありがとうございます!



そして…閲覧12000、ありがとうございます!!


感謝と共に、お一つ、ご迷惑をお掛けしてしまいます。



作者、私MIRAN(ФωФ)に、


本格的に受験が殴りかかってきたので(?)


更新が不定期になり、毎回遅くなってしまいます。


楽しみにしてくれている方、


お気に入りをしてくれている方、


今閲覧してくれているあなたさんにも、


大変ご迷惑おかけします。


作者は必ず復帰しますので、


それまで、どうか、待っていてください。


コメントやフォローなどは空き時間にも返します!


これからもどうか暖かい目で、


『モテ期到来です。』そして、作者を、


よろしくお願い致します!!!

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